大人オリジナル小説

社会問題はいじめだけじゃないよ。
日時: 2011/05/18 22:23
名前: 杏香 ◆A0T.QzpsRU

*ご挨拶と注意
どうも初めまして。杏香(きょうか)と申します。
以前ここの板で小説を書いていましたが、その時の名前は千咲、です。
前の名前の時は挫折しまくってとても迷惑を掛けたので、今度こそ作品をちゃんと書きたいです。頑張ります。

この小説をいじめ小説などを批判する内容にするつもりは全くありません。
私の目的は社会問題=いじめと捉える人が少しでも減ることです。
社会問題の短編集を書き、こんなテーマも社会問題なんだよって事を伝えていきたいです。
この小説を読んでくれた方に、少しでもその事を分かって頂ければ、と思います。

*その他の注意書き
私はまだまだ小説初心者です。
更新は不定期です。
誤字、脱字等があるかもしれません。(見つけたら指摘して下さって構いません)
小説の宣伝は禁止です。
雑談は控えて下さい。
短編集とは言っても長く続くかもしれません。

上記の内容を踏まえたうえで、この小説で不快になる可能性がある方は戻る事をお勧めします。

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Re: 社会問題はいじめだけじゃないよ。【短編集】 ( No.2 )
日時: 2011/05/18 21:54
名前: 杏香 ◆A0T.QzpsRU

偽者の笑顔。
偽者の言葉。
偽者の友情。
本当、だなんて一体どこにあるんだろう。
分からない、だから探す。
でも、まだ見つからないんだ。
――だから今日も、馬鹿な自分を演じ続けています。

(今日も言えなかった……)
さっきの出来事を後悔しながら、私は次の授業の準備をする。
教科書、ワーク、補助教材。
明らかに1つ抜け落ちている物があった。それはノート、だ。
別に忘れた訳ではないのだから、何も不安になる事はない。
しかし、それでも私は不安に身を焼かれる様な思いだった。
何故なら、次の授業の数学の先生は怒ると凄く怖いのだ。
忘れ物、テストの点が悪い、等の事があると個人を呼び出して長々と説教をするような人で、しかもその説教の内容は正しい事ばかりらしい。
それが理由かは分からなかったが、皆数学の授業の時だけは真面目に取り組んでいた。(陰では散々悪口を言っていたが)
でも、忘れ物1つくらいなら少し厳しい注意で終わる。
それでもやはり私は怖く、
(早く返してくれないかな)
と心の中で何度もあの友達を急かした。私は、あの友達にノートを貸しているからだ。
その友達はさっき借りた私のノートを見ながら、必死に課題の答えを写してゆく。
友達の名前は高橋桃果という。
桃果はいつも課題をサボり、私にノートやワークを借りて答えを丸写しして、"やっていた"事にするというずる賢い子だ。
そこが、桃果の欠点。
そして、私の欠点は、"嫌な事を嫌と言えない"性格だった。

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