大人オリジナル小説
- +++自殺ヘルパー千尋さん+++
- 日時: 2011/06/13 15:55
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6
初めまして!の方もいつもありがとう!の方もこんにちは、華奈です。
自己紹介しますね(←何故w
名前 華奈
性別 女
年齢 13歳(もうすぐ14
性格 gdgd感MAX
定期更新不可能。
コメントもらえると頑張る
以上です!「性格じゃなくね?」とか言わないでくださいね!
今回は社会問題系なのかな…?微妙ですが立ててみました。
「こっちの方がいいよー」っていうのがあったら教えて下さいね!
というわけで独壇場始まり始まり〜
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- Re: +++自殺ヘルパー千尋さん+++ ( No.1 )
- 日時: 2011/06/13 16:46
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6
*** *** ***
ある曇り空の日。
橋の欄干の上で少年が騒いでいた。周りには人だかり。
そして少年は叫ぶ。
「死んでやるーッ!」
どうやら少年は自殺志願者のようだ。それで、こんなに野次馬が。
そこへ、1人の女が現れた。
黒いレディーススーツのよく似合う、長い髪を自然に垂らした美人だった。体系はスリムで、何かスポーツをやっているようだった。
女はその少年に近付いていった。
女の存在に気付いた少年は取り乱す。
「く、来るな!飛び降りるぞ!」
動揺している少年は、わけのわからないことを口走った。
しかしなおも接近する女に少年は不安になっていた。
そして、女は少年の前に止まり睨んだ。さらに冷たく言い放つ。
「死ぬんなら、勝手にどーぞ」
その場が凍りついた。
普通、自殺志願者を見れば何としてでも止めるだろう。しかし女は真逆のことをした。
少年の瞳にはまっすぐに自分を睨む女がうつっていた。
「う、うるせェ!飛び降りてやるよ!」
少年は川の方を向き、震える身体を抑えながら下を見た。
すくむ足が「怖い」と言っている。
「ねーねー、こんな話知ってる?」
突然女が少年の足をつかんだ。
そしてそのまま持ちあげる。片手で。
少年の体は宙に浮き、女の右手のみに支えられてる。
少なくとも55キロはあろう少年を軽々と片手で持ちあげる女に、野次馬共はどよめいた。
―――何者だあの女―――
―――ただ者じゃないぞ―――
―――なんつう力―――
そんなことお構いなしに女は話し続ける。
「あのねー、川に飛び降りるのって溺死っぽいじゃん?でも違うんだってさ。ほら、川底に頭が当たったりして、ショック死するんだってぇ。怖いよねぇー」
宙づりになった少年は涙目だ。頭に血が上っている。
「でもさ、ここの川って足つかないくらい深いんだよぉー。じゃあ死ねないじゃん。溺死って方法もあるけど」
一通り話し終わった女はニヤッと不気味に笑った。その場にいた全員の表情が変わった。
「手、放そっか?」
すると少年は何かが切れたかのように泣きだした。
「放さないでくれぇェェェェぇ!!」
「何かあったわけ?何で死のうとしたの?」
欄干に寄り掛かる女と、呼吸が荒くなり横たわっている少年。いつの間にか野次馬はいなくなっていた。
「…いじめられてるんです」
「ふうん。そんなにつらいわけ?」
「復讐してやろうって。俺が死んだらみんな後悔するかなって」
女は欄干を軽く蹴って、少年の前に出た。
「バッカみたいじゃないの?」
少年はカッとなった。
「バカみたいって…俺の苦しみを知らないから!」
「だってさ」
「そいつらのために死ぬってことじゃん?」
次の日の新聞に、あの少年が載っていた。
『「僕はあの人に助けられた」少年、いじめられていたと告白』
それを見ていた女はふっと笑い、ドアの前にかけ札を置いた。
『自殺ヘルパー千尋さん本部』
*** *** ***
頑張りましたー!ちなみにあのショック死のやつは嘘ですよ?
自殺ヘルパーってホントにいるんでしょうかね?
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