大人オリジナル小説
- +++自殺ヘルパー千尋さん+++
- 日時: 2011/06/13 15:55
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6
初めまして!の方もいつもありがとう!の方もこんにちは、華奈です。
自己紹介しますね(←何故w
名前 華奈
性別 女
年齢 13歳(もうすぐ14
性格 gdgd感MAX
定期更新不可能。
コメントもらえると頑張る
以上です!「性格じゃなくね?」とか言わないでくださいね!
今回は社会問題系なのかな…?微妙ですが立ててみました。
「こっちの方がいいよー」っていうのがあったら教えて下さいね!
というわけで独壇場始まり始まり〜
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- Re: +++自殺ヘルパー千尋さん+++ ( No.8 )
- 日時: 2011/07/26 10:19
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6
*** *** ***
私は道を歩きながら考えていた。
今みたいな人は、ほかにもいる。
遥だけが悪いわけじゃない。
でもみんな、勘違いをしている。
自殺ヘルパーは…便利屋じゃない。
本当に自殺したい人が来る場所だ。そのへんの相談所とは違う。
うつむきながら歩いていると、1組の親子とすれ違った。
「自殺少年!」
そう叫ぶと少年は振り返り、懐かしそうな顔をした。
「あの時の…!」
「やー久しぶりー、元気だった?」
「おかげさまで!本当にありがとうございました!」
心なしかあの頃よりも背が伸びた気がする。
まあ男の子か。背は死ぬほど伸びる。
「僕あのあと、あなたのこと調べたんです!」
「調べた?」
「そう、あなたは自殺ヘルパーなんでしょ?」
「あー…ま、そうだね」
「でね、僕あなたの助手になりたいんです!」
「あー…ま、いいんじゃな……は!?」
少年は目を輝かせて言うので私は少し引いた。遠くでは少年の母親と思われる人が目を丸くしている。
「おいおい…お母さんメッチャ不審にに思ってるよ…」
「いいんです、僕が決めたことだから」
何度行っても自分の意見を曲げない少年に私は心底呆れた。
そして私はしゃがみ、少年を下から見上げるようにせて目線を合わせた。
「あのな、自殺ヘルパーっていうのは甘くないんだぞ?」
「分かってるつもりです!でも、僕も僕みたいな人を助けたいんです!」
少年のまっすぐなまなざしを見ているといつかの自分を見ているようだった。
「しゃーねーな、絶対弱音はかないね?」
「はい!」
「よし、いい返事だ。じゃあお母さんに報告して来い。時給は850円だ」
「結構高いですね」
「余計なこと言ってないで、行ってこいっ!」
「すみません!」
私は少年の背中を見ながら昔の自分を思い出していた。
+++ +++ +++
「楓さん!楓さん!」
「千尋!来るんじゃない!」
「嫌だ!楓さん!」
楓さんはビルの屋上に立っている。
柵の、外…。
幼い私は中から必死に叫ぶ。
「お母さん!」
そう言うと楓さんは涙を流したまま笑った。
「やっと…お母さんって呼んでくれたのね…」
「これからもお母さんって呼ぶから!だから…」
私の声は、空しく響いた。
+++ +++ +++
楓さんは、私の養母だった。
親に見捨てられ死を待つだけだった私を拾ってくれて、楓さん自身貧しいにもかかわらず私を養ってくれた。
しかし私は、どうも「お母さん」とは言えなかった。
「お母さん」と呼んだら、また捨てられる気がして―――。
結局、お母さんと呼んだら捨てられた。
だからもうお母さんはいらない。
そしてもう、誰も自ら命を絶たないように。
*** *** ***
長ぁッ。
…頑張ったので、誰かみて下さい…。
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