大人オリジナル小説

運命を 
日時: 2011/07/22 11:08
名前: ZAKI

    prologue


どうしてみんな平気なの?痛い、辛い、嫌だ、やめて!?

私の叫びは届かない、皆、女王のイイナリ

誰か止めて、この悪魔を、誰か助けて、この悪夢から

『もう、あんたに幸せなんて来ない。友達なんていないのよ』

ああ、助けて下さい…。


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Re: 運命を ( No.1 )
日時: 2011/07/21 18:50
名前: ZAKI

第1話

「ねぇ、何組?」

彼女に出会ったのは、春のこと、4月19日、入学式でした。
中学生になって、胸がドキドキわくわくして、これから新しい
生活が始まるんだって思った。

また、あの時みたいにならないといいなって。


「3組だよ」

笑顔で彼女にこたえると、飛び跳ねながら彼女は言った。
この子は明るくて面白そうな子だって、私は思った。

「ホント?桃実といっしょ!ウレピー!ねぇ、友達になろぉ?」

これは、一気にチャンスだ!私は思った。



------でもそれは間違いでした。



でも、馬鹿な私は目の前の悪魔にこう答えた。

「いいよ」


クラスにつくと、彼女とは隣通しの席でした。
この学校は男子と女子でクラスが離れているらしい。
変わった学校だなぁ…と思ったけど別に気にしなかった。

「あ、清美ー!おはよー!同じクラスだね」

あ、お、同じクラスだったむ…

「村井さん!」

「詩子でいいよ、もう永らく同じクラスだったじゃん、あ、そうそう
 今日、お弁当、うちらと食べよ?」

相変わらず、なんて気さくで素敵な人なんだぁ…。相変わらず憧れちゃうよぉ…。

「じゃ、お言葉に甘えさせていただこっかな〜」

「あはは、相変わらず言葉カタッ!じゃ、後でね」

「うん、後でね」




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