「ねえねえ。君、高校1年生だよね?」
あれは、下校時間のときだった…
『え…は、はい……』
「リリー姉さん。この子いいからだしてるね」
「ホーリー、失礼なこと言わないの」
『……?』
「あ、ごめんなさいね。わたしリリー。こっちが弟のホーリー。早速だけど……あなた、うちの仕事で働いてみない?」
『え…アルバイト…ですか………』
あの厳しい父親が許してくれる訳ない…
そう一番最初に頭によぎった。
「あの父親が許してくれない≠サう思った?」
『えッ…なんでうちの父のことを…!!?』
「ふふ…あなたのことはすでに、うちのホーリーが調査済みよ」
『……え、あの一体あなた達はなんなんですか!!?』
にやりと不気味な笑みを浮かべる目の前の少女と少年。
するとリリーと名乗る少女はわたしの耳元に顔を近づけると
「あなたの父親みたいな大人、この世からいなくなればいい。
いつも優しくしてくれた母親を殺したのよ。
許せないわよね。わたしも詳しくは言えないけど
あなたと似た状況に置かれてたわ。だからよく分かる。
憎い大人たちを潰してけるのよ…?どう?この話しにのらないかしら」
しばらくわたしはどうしていたのか記憶にない。
きづけば3801号室という高い高いマンションの大きい部屋の中にいた…
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あの一年前の出会いから、わたしは
世間からは『犯罪者』というものになったのだ。
わたしが?
そんな自覚まったくないわ。
だって、わたしはそういう悪を消しているのだもの…
感謝してほしいぐらい…