「ハァ…香奈ちゃん。ありがとうね。またよろしくね…」
どんだけかいてんのよ…脂汗。
鼻息あらい。
きもい。
『…はい。いつでも。今日は、メニュー.05をご注文されたので
代金は25000円になります』
「今日は、時間がなかったから軽めのにしたんだ。
ハァ…妻が待っているんでね…」
『斉藤さん、香奈となんかより奥さん大事にしなきゃ
駄目ですよ。奥さんが可哀想です』
「ばれなければいいんだよ…ハハッ」
………クソみたいな大人だ。
こんなクズみたいな奴、消えればいいんだ。
女性の体にしか興味がない。
女性はそんなふうにされるのを好んで生まれてきてない。
『フフッ。そうですね。またのご利用お待ちしてます。』
作り笑いをしてHOTELを出た。
斉藤さんをタクシーに乗せ、お別れをした。
ピッ…ピピッピ
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From:香奈
題名:Re:Re:Re:Re:今日のターゲットは斉藤さん
本文:ただいま終了しました。
いつものところに今から向います。
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ピッ。
[送信しました]
タクシーに乗り、ひとつの高層マンションに向かった。
____3801号室_____
ガチャッ
「あっ香奈ちゃーん。お疲れ」
『あ、リリーさん。ホーリーさんは?』
「あぁ、部屋で仕事してるよ」
『そうですか…。』
冷蔵庫から水が入ったペットボトルを手にとる。
「斉藤さん?だっけー?どう?」
『いい調子ですよ。あともう少しで落とせるでしょう…』
そう不気味な笑みを浮かべると水を喉へと流した。
ゴクン。