大人オリジナル小説

 BANG!! オリキャラ募集終了。  
日時: 2011/10/04 14:29
名前: ヴィオラ

『君はまだ、朝を知らないんだね。』

『私はまだ、黒い夜しか知らない。』


ぼんそわ、ヴィオラです。

これで社会問題系では三回目の小説となります、色々な意味でgdgdかもしれませんが宜しくお願いします


・・・BANG!!(意味;ぽぽぽぽーん。)


*お 客 様*


*さんくす!*



★登場人物

「・・・秋又・・・です・・・。」
・秋又 久留里(あきまた くるり) ♀
いじめられっ子、見た目も性格も持っている知識も地味。
意外と手が器用なところがある、影の濃くないキャラなのでカオスな性格と手を組んで小説から消えてしまわないか心配。友達が全然いないせいか学校で集団行動することなどは実はあんまり好きではない、空気は一応読める。

「あたしさ、ちゃんと味方になってあげるから。」
・轟 白亜(とどろき はくあ) ♀
変わり者の主人公、見た目はちょっとだけ美形だけど右手首と左腕と両足のところに包帯が巻かれている。持っている知識は新しいものも多いが流行りに流れる人間ではない、都合が良すぎるところもあってかイライラされることもあるが憎まれることは結構稀だったりもする。
実はいじめられっ子を守れなかった過去がある、そのためか秋又を放っておけなかった。

「あらー、どいてよ。邪魔邪魔邪魔〜♪」
・伊賀 絵瑠(いが える) ♀
わがままなお嬢様、見た目はあんまり美形じゃないむしろ(ry・・・
お金持ちの家に育っているためかありえないことを言うこともある。
何でこんなのにベタベタ人がくっつくのかはよく分からないが結局権力でなんでもやろうとする、気が強くて弱みを滅多に見せない。
だからか久留里と白亜のコンビが苦手、一人でいることを人一倍嫌がる


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Re:  BANG!! オリキャラ募集終了。   ( No.24 )
日時: 2011/10/08 21:35
名前: ヴィオラ



10.剣を取るのです。


「・・・ここは?

・・・白い空間?」


ガタガタガタッ・・・

たくさんの椅子が引きずられたような大きな音がした、そのまま倒れこむような音と何かを失われたような空虚感が心に響くように流れていった。

悲鳴と共に目の前が全て真っ暗になったようになってあたしに襲い掛かるように闇が通り過ぎていって白い空間は真っ暗な空間となって右手首に巻いていた包帯は外されていた、そこから下がよく見えなかったのだが・・・


『       』

「誰・・・?」

あたしそっくりの人間がこっちに向かって何かを話していた、あたしとそっくりの笑顔で少し薄暗い空間に真っ白い雰囲気をかもし出すようにしてあたしに触れた瞬間に何かを言った


『・・・の・・・』

そこからあたしの意識はさめて起き上がると父親は先に会社へといってしまったらしい、4時半を示した時計とつけたままのラジオでは深夜1時くらいからはじまっていたらしい深夜番組が続いていたようだった。

そのまま起き上がってあたしはカバンの中をのぞいて時間割を合わせて制服を取り出した、まだ朝ごはんを食べていないので制服は着ることは出来ないと思ったので冷蔵庫から夕御飯の残りを取り出してレンジでチンするとパンとジャムを取り出して食べた。

ラジオではいつのまにか4時40分と言っていた

久しぶりにこんな時間に起きた気がしたがあたしはそんなに気にすることもなくボーっとしながらテストのことはほとんど考えずにラジオを聴いて久しぶりにいつもは8時くらいに出るのに今日は7時半に出てしまった、あたしの学校は10分くらいで着くので少しゆっくり歩いてコンビニに寄って昼食を買ってから学校へ付いたのはいつもと同じ時間になった


「・・・白亜さん。タイミングよく、今は誰も来ていないんです。」

「絵瑠さんは大丈夫かな、だってあの二人に跳ね飛ばされるとか絶対あたしでも無理だから。多分一人だと止められないと思う
だから、あたしもちゃんと支援するね。」

静かに秋又さんは頷いた、そして一言あたしに疑問符を投げつけた


「何で、私のことを守りたいと思ったんですか?」

「それは・・・」

正直、考えたことが無かったけれどもやっぱり秋又さんは『ヒーロー』とかそんな風に思えるくらいに安心できる味方がいなかったし、あたしは秋又さんを守れなかったということを過去と照らし合わせて考えていたからだろうか

やっぱり。


「それは、秋又さんの味方になりたかった。

そうじゃなきゃ、此処にいないから。
もし、秋又さんが守れなかったときの後悔はきっとずっと続くんだと思う。
後悔を恐れているっていうのもあるかも」

「そう、ですか・・・」

そっと優しく微笑んだ秋又さんが何故か可愛く思ってしまったあたしだけれど不安が瞳の中でうごめいていたようにも見えた気がした、さくらさんがやってきてもうちょっと間が空いて黒澤君がやってくるころには絵瑠さんが来た

遅刻ギリギリにどうにか山西さんがやってきて先生が少し褒めていたような気がしたけどそんなに聞いていなかった。

そしてあっという間に4時間が終わってさくらさんは絵瑠さんに近づいた、正直怖かったけれども結構大きな声で話した


「・・・今でもくるりいじめるとかあほくさ。やめたら?」

「・・・」

いつもの絵瑠さんじゃないと思ったときに席から経っていたけれども秋又さんに座って欲しいと小さな声で言ってあたしは座った、誰もあたしのことは見なかった

ただ絵瑠さんとさくらさんの小さな空間に目を向けながら昼食をとっていた。

そして黒澤君がやってくるとお互い目を合わせてさくらさんと頷いてからこんなことを言った


「子供は残酷さ。異端を疎外し、弱者と嘘つきをいじめる

・・・だから、この世界だって残酷だ。
だったら、まず、目の前にいるアンタからこっから消しても良いんだよ?」

「・・・うるさいわね、消したって何でも良いわよ。
私のこと・・・みんなは聞いてくれたのに、裏切ったんだもの

みんな、もう秋又さんのこと・・・いじめたくないんでしょ?」

みんなはざわめきと共に『そうだね』という声がほとんどだった
喪失と共に裏切りが満ちていく教室の空気に耐え続ける絵瑠さんだけど肩が少しだけ震えていた、泣いたのだ

絵瑠さんは弱みを見せることが嫌いだと言っていたけれど泣いた
誰だって感情はあるのだから赦されることだと何となく思った


「・・・でも、私は続ける。

秋又さんが消えるまで、続ける・・・」

「なんや、アンタ逆らう気?ええ度胸やないか。せや、今から此処でバトルするか?」

絵瑠さんは何も言うことはなかった

たださくらさんに腕を引っ張られて黒澤君とさくらさんの前に立たされたけど絵瑠さんはただ黙っていただけだった、しかしパワーだけはあるのだろうかさくらさんが繰り出すパンチを避け続けた。


「・・・ええパワーもってる・・・なっ!」

しかし黒澤君に叩きつけられるように顔を床にぶつけられた瞬間に絵瑠さんはそのまま力をなくしたようになった、顔は少しだけ歪んだようになって歯が一本折れているように見えたのか山西さんが悲鳴のような声を上げた


「もう、いじめない?」

「・・・いや、嫌よ

負けたくない。誰にも・・・


誰にも負けたくないよお。」

そして黒澤君に押さえつけられた絵瑠さんはそのまま叩きつけられた


                              続く

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