大人オリジナル小説

君の隣で・・・
日時: 2011/12/02 21:49
名前: miko

初めまして!mikoと申します

久しぶりの小説!

これからがんばるのでよろしくお願いします

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Re: 君の隣で・・・ 第伍話 ( No.6 )
日時: 2011/12/02 21:56
名前: miko

「大丈夫か・・・優・・・・・・」
 
声をかけても優はピクリとも動かないまるで人形のようだ・・・・・・

医者に聞くとまだ意識不明らしい。

人形のようにベッドに横になっている優を見て憐は言った

「この子は・・・まさか・・・・・・」

少し憐の表情が変わったように見えた・・・

「たしかに危険な状態だ・・・放っておくと死に至る」

「じゃあ、早く治して・・・・・・」

「治してやりたいが・・・ここではムリだ」

「なんでだよ!」

あせりと不安でつい声を荒げてしまった。

「・・・・・・・・・ここであの能力(ちから)を見せるわけにはいけない」

憐の言っている意味がわからなかった・・・・・・

・・・ちから?なんだよ・・・それ・・・・・・

「この子を治すためにはいったん私の治療施設に運ぶ必要がある」

あの治療施設まで優を運ぶのか・・・・・・でも、意識不明の患者を外に連れ出してたら怪しまれる・・・

「どうやってあの治療施設まで運ぶんだよ・・・意識不明の患者連れ出したら怪しまれるぞ・・・」

「そんなものかんたんだ。しばらく待ってろ・・・・・・」

そう言いのこして憐は病室を後にした・・・・・・

―――――― 2時間後 ――――――

「待たせたな移動式ベッドをもってきたぞ。これに、その子を乗せなさい」

・・・・・・・・・・・・

「どうした?早くその子を乗せないと・・・」

「どう見ても怪しまれるだろう・・・・・・」

 憐はきっぱりといった

「大丈夫だこの病院の院長と話をつけてきた」

 唖然としてしまった・・・憐がそんな簡単に院長と話をつけたなんて・・・

「早く乗せろ」

 ハッと我に返った。そして、優をベッドに移して俺達は病室を後にした。

外に出ると大粒の雨が地面を叩きつけているように降っていた

「このままでたらびしょぬれだな・・・」

そういって隣を見ると憐がどこにもいない・・・

さっきまでいたはずなのに消えたよ・・・どこいったんだ?

      ブォンッ

いきなり横から現れた救急車はとてつもないスピードでこちらに向かってくる

轢かれる!!と思ってよけようとした・・・が、その必要は無かった。

救急車は俺のすぐ目の前でとまった。そして運転席からはなんと憐が出てきたのだ。

憐はそのまま救急車の後ろのベッドを入れられるスペースのドアを開けた

「ベッドをここに入れろ」

そういって俺を促した

「こんなのまで借りてきたのかよ・・・どんだけスゲェんだよ・・・」

 と、いいながらベッドを上げようとする。

だがこれはさすがに一人じゃムリだったから憐にも手伝ってもらった

ようやく優を乗せたベッドが救急車に入った。

そして、俺達も救急車に乗り込むと憐の治療施設へと向かった・・・・・・

 しばらく救急車を走らせていると薄暗い道に進んでいった

「憐、本当にこの道でいいのか・・・?てゆーか、憐って運転荒いだろ・・・」

「気にするな。事故はおこさない・・・たぶん。」

「おい、ちょっと待て!たぶんってなんだ,たぶんって!!」

「・・・・・・・・・・・・」

そのまま憐は会話を放棄してしまった

危なっかしい運転だが、憐の腕を信じておこう

車の中はさっきから沈黙が続いている

聞こえるのは車のエンジン音とタイヤが砂利を踏みしめる音だけだ

俺はそんな雑音を聞きながら思い出にふけっていた

優と会ったときのこと、仲よくしてもらったこと

そしてあの事故のこと・・・

思い出すたびに目からなみだがにじんでくる・・・。

どうしてあの時引き止めなかったんだろう、ずっと思ってた

あの時引き止めていれば優がこんなふうになる必要は無かった

いろいろな事を考えているうちに車が止まった。

いすの間から前を見ると車の前に大きなシャッターがあった

いきなりシャッターが大きな口をあけるように開いた

上まであがったシャッターを見上げて憐は車を進める

車は奥に進んでいく・・・。

後ろでは、シャッターがゆっくりと閉まっていく

そして・・・俺達は薄暗い闇に包まれていった・・・・・・

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