大人オリジナル小説

君の隣で・・・
日時: 2011/12/02 21:49
名前: miko

初めまして!mikoと申します

久しぶりの小説!

これからがんばるのでよろしくお願いします

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Re: 君の隣で・・・ 第参話 ( No.4 )
日時: 2011/12/02 21:54
名前: miko

着いた先は国立病院だった。

見たこともない景色をよこぎって俺は、隣にいる優の母親と歩き続ける・・・ある場所に向かって

エレベーターに乗って上に行く

エレベーターからおりた俺はナースステーションを右に曲がってまっすぐ歩き続ける

視界の先には赤く点灯したランプに手術中という文字が見えた

中からはカチャカチャと金属がこすれあう音が聞こえてくる・・・

何時間待っていたのだろうか・・・?気がついたときには手術中とかかれた赤い色のランプは消えていて扉の開く音がした

開かれたドアから医者が出てきた

それに気づいた優のお母さんは立ち上がってとても不安そうな顔で医者に聞いた

 「うちの子はだいじょうぶなんでしょうか・・・?」

 「・・・とても危険な状態です・・・。一応・・・覚悟はしておいてください・・・・・・。」

その瞬間優のお母さんはその場に崩れ落ちた。手で顔を覆い声がもれないように泣いた

俺はその現実に耐えきれなかった。気づいたら勝手に足が動いていた・・・走る・・・走る・・・。

階段を駆け下りて廊下を走り病院の外に出る。

外は雨が降っていた・・・。責めるように冷たい雨が俺をたたきつける

俺のせいだ・・・ 俺が・・・俺があんなことをしなければ・・・

速人は無情にも降りしきる雨の中自分を責めていた

どれくらい走っただろうか・・・急に足がもつれ俺の体はぬれてびしゃびしゃのアスファルトへと叩きつけられた

そのまましばらくうつぶせの状態でたおれてた

すりむいた所がひりひりと痛む。いつの間にか俺の目から大粒の涙が落ちてきた・・・。

痛くて泣いた訳じゃない・・・。ただ・・・優に何もしてやれない自分自身が悔しくて悔しくて仕方がないのだ。

なぜ・・・なぜ優があんな目にあわなくてはいけないのだろうか・・・

あの時・・・開かれたドアの隙間から一瞬だけ見えた優の顔がとても苦しそうだった

あんな優の顔見たくなかった・・・。元気な優でいてほしい・・・。

 「・・・俺は疫病神だな・・・」

そう・・・俺は疫病神なのだ。

俺の周りにいる人はみんな俺のせいで不幸になっていく父さんも母さんも・・・そして優までも・・・

そう考えると胸が絞めつけられるように苦しくて悲しくなった

そして、もう生きるのがつらいと感じてしまった・・・

 「死んでも・・・いいかな・・・?」

誰に言うでもなく一人でつぶやいた・・・

辺りを見回すとそこには人一人いない廃墟の前だった

いつの間にかこんなとこまできてしまった

気づかないうちに体が吸い寄せられるように廃墟の中へと向かっていく・・・

辺りは錆のにおいとじめじめした空気が漂っていた

上へと続く階段を探してひたすら歩き回る・・・

しばらく歩いていると何かにつまずいてそのまま前に倒れる・・・

ぶつかるっ!と思って目をつぶった

しかし俺の体はぶつかるどころかそのまま落ちているように感じた。

そっと目を開けてみると真っ暗な空間に俺の体が落ちていく・・・

上を見上げるとさっき俺が落ちた(と、思われる)穴が見えた。

暗闇の中で俺はいつの間にか気を失っていた・・・

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