大人オリジナル小説
- 君の隣で・・・
- 日時: 2011/12/02 21:49
- 名前: miko
初めまして!mikoと申します
久しぶりの小説!
これからがんばるのでよろしくお願いします
- Re: 君の隣で・・・ 第肆話 ( No.5 )
- 日時: 2011/12/02 21:55
- 名前: miko
・・・・・・ここはどこだ・・・・・・
なんだかモコモコしたものに包まれている感じがする
毛布かな・・・?
後頭部が微妙に痛いような・・・
速人はほんの少し目を開けてみた・・・・・・
「起きたのか」
「・・・・・・!!」
驚いて後ろを振り向くと見知らぬ女が立っていた
「ああ・・・わりィ驚かせる気はなかったんだが・・・」
そういった女は申し訳なさそうにうつむいた
「あ・・・別に大丈夫・・・ですけど・・・ここは?」
初対面の女にいきなりため口で話すのはちょっと失礼かと思ったから
敬語をつかって聞いた。
「ああ・・・そうか・・・ここは私が地下で経営してる治療施設だよ」
治療・・・施設・・・?こんなとこで・・・?
「なぜこんなとこで経営してるんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
やべぇ・・・この空気・・・まずいこと聞いちゃったかな・・・
つーかなんで俺ここにいんだろ・・・?思いだせん・・・。
「おまえはなぜここで寝てたかを知りたいんだろう?」
心の中を読まれたかと思って慌てた・・・
「おまえおっこってきたんだよ天井から・・・。まあ、よかったな落ちたのがソファで」
まさかあの時の穴って・・・・・・ここの天井かよー!!つーかこの人誰?
「あの・・・あなたの名前は・・・?」
「霧沢 憐」
え・・・霧沢 憐ってあのウワサの・・・?なんかしらないけどいつからだっけ・・・?
どこにあるかわからない治療施設があるって・・・。なんでもそこには
どんな怪我でも治してしまうほどスゴ腕の医者がいるって
まさか・・・この人が・・・。
「あの・・・もしかしてあなたはどんな怪我でも治すスゴ腕の医者といわれた方ですか?」
「・・・・・・そうだが・・・そのウワサ微妙に恥ずかしいな・・・」
・・・・・・・・・・・・優っ!・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・お願いがります!!俺の・・・俺の大事な友達を治してください!!」
憐は手元のコーヒーカップを静かにテーブルに置きながらこう告げた・・・
「どんな、状況なのかは直接見ないとわからないけど君と会ったのも何かの縁・・・今度その優って子に会わせてもらえるか・・・?」
・・・つまりそれって治してくれるってことだよな・・・・優を元気に・・・してくれるってことだよな・・・
優が・・・元気になる・・・。
俺の唯一の親友を・・・
「ありがとうございます!!俺の名前は藤岡 速人といいます。優のことよろしくおねがいします」
「じゃあ、速人。明後日の正午、優君のいる病院に行くから案内よろしく。待ち合わせ場所は上にある廃墟の
入り口。それと、私のことは憐って呼び捨てでもいいわ」
明後日の正午上の廃墟入り口・・・。
―――――――― 次の日 ―――――――――
廃墟の入り口で俺は憐が来るのを待っていた。
しばらくすると後ろで物音がした。
後ろを見ると、ボーイッシュな格好をした憐が廃墟から出てきた
憐は俺がいるのに気づくとダッシュで近づいてきた。
そして息を切らせながらも微笑んでいた
「遅いよ憐・・・なにやってたんだ」
「悪いな・・・ヤボ用だ。」
憐はそういいながら歩き始める
俺も遅れまいと憐の隣に行く
歩きながら俺は考えていた。憐はなんでこんなに男っぽい口調なのか?とかあの地下で治療施設を経営していて
もうかってるのか?とか・・・
「何を笑っている・・・そんなに私の顔が面白いのか・・・失礼なやつだ・・・」
憐がいきなり話しかけたからびっくりした・・・
「ち・・・ちがうちがう。顔じゃなくて、憐の普段の生活想像してたら面白くて」
「似たようなものではないか・・・失礼なやつだ」
憐はすねたような口調でいった
「そろそろ着くよ・・・」
視界の先に見えるのは優の入院している病院・・・俺のせいで苦しめてしまった・・・
ゴメン・・・優
・・・・・・今・・・その苦しみから解放してやるからな!!