大人オリジナル小説
- 秘密の遊び。【夕凪☆゛と空は同一人物だったw】
- 日時: 2013/03/25 17:07
- 名前: 空 ◆JGlOo5d1iU
初めまして。
空(くう)と申します。
*ルール*
・小説カキコのルールに反する行為はしないでください。
以上です。
- Re: 秘密の遊び。 ( No.5 )
- 日時: 2012/09/22 15:56
- 名前: 空 ◆JGlOo5d1iU
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.cgi?mode=view&no=15796
「まっ…万引きなんて…ダメだよっ!!」
私はあわてて心優たちを止めようと腕を強くつかみ言った。
「ハ?何言ってんの?やらなきゃ明日からアンタはウチらのグループに入れてやんないから。」
「えっ――――――…?」
李磨は強く心が揺れ動いた。
今ココで万引きをしなければ、私は明日学校で独りぼっち…。
『ヒトリボッチ』…。
李磨は過去の記憶を思い出し、耳を塞いだ。
「ぃゃ…嫌だ…もうあんな思い…嫌だ…。」
李磨はそう小声で呟き、あることを心に決めた。
「みいちゃん…。」
「なに?」
「私…やるよ…。」
「そう来なくっちゃあ!!」
心優の顔は一瞬にして明るくなった。
「みんな聞いて――!!今日から、この子、ウチらの仲間だから!!」
『オッケー!!』
『ヨロー!!』
『りま…だったよねぇ?』
店に入ろうとしている心優の友達…いや、もう李磨の友達が返事をした。
李磨は嬉しくてこぼれそうな涙をこらえ、みんなのもとに駆けて行った。
≪店の中≫
「りま、お前はまだしたことないんだろ?」
「うん。」
「じゃあ外で見張ってろ!!バレそうになったら携帯に連絡しろよ。」
「うん。」
実柚がそう言って、自分と沙羅の携番を李磨の携帯に登録した。
新しく増えた『リサ』『沙羅』ケータイに表示された名前。
李磨は喉の奥がジ――ンと痛くなるほどの喜びを感じた。
「じゃ、ウチらは行って来るから。」
「うん。がんばってね…。」
私は両手でこぶしを握り、3人の成功を祈る半面、親への罪悪感も感じ、汗をかいていた。
「たっだいまぁ〜!!」
あれから何分経っただろうか。
心優の元気な声が聞こえた。
「今日は大量だぞぉっ!!」
沙羅がそう言って李磨に盗ったモノを見せた。
「今日沙羅張り切ってたもんねぇ。」
心優がそう言って苦笑する。
「よーっし!!打ち上げしよーぜぃっ!!今日は沙羅のオゴリでッ!!」
と実柚が元気に言った。
そうして李磨は心優らに連れられて、近くのカラオケボックスに入った。
「ね…ねぇ…みんな…いつからこんなことしてるの?」
と李磨が尋ねると、
「いつだろうなァ…もう忘れちった。」
と実柚が返してきた。
「こんなこと…いつまで続けるの…?万引きは…悪い事だよっ…。」
そう李磨が慌てて返すと、
「また?アンタ、いじめられたいの?」
「えっ―――――――――――――…?」
私は言葉を返すことができなかった。
「あんね?よく聞きな。万引きがなかったらね、私ら、出会ってないから。」
そう沙羅が返してきた。
「ハ?」
私は訳が分からず、口をポカンとあけた。
「私ね、もともと2人とそんな仲良かったワケじゃなかったの。
でもね、あるテスト期間でムシャクシャした時期にウチ、妙に何かをしたくなったの。
でもその気を晴らすため、気分転換に出かけたコンビニで可愛いパステルカラーのマニキュア…盗んだの…。
もちろん、盗る気はなかった。でも…勉強ばっかりで醜い自分の姿がガラスに映って…。
…つい盗っちゃったんだよね…。汗だくの手で…マニキュアひとつ…。握りしめて…。」
そう心優が言って、実柚とリサのほうを見た。
「その帰りにね、2人にあったの。
全然仲良かったワケじゃなかったのに、2人を見ると妙に安心して…泣きじゃくっちゃったんだよね…。
恥ずかしい話だけどサ。
そっから私ら、いつメンって感じなの。」