大人オリジナル小説
- 世界はこんなにも【打ち切り】
- 日時: 2013/08/23 19:55
- 名前: ミム
目次
挨拶>>1
プロローグ>>2
1話>>3
2話>>4
3話>>5
4話>>6
5話>>7
6話>>8
7話>>9
お客様
ショコラ様
みみぃ様
小説馬子様
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- Re: 世界はこんなにも――― ( No.6 )
- 日時: 2013/07/07 18:44
- 名前: ミム
4話
私達は食堂に向かうと机の上にお弁当の並べた。
「わぁー!愛の美味しそうだね!」
「そう?早紀のもおいしそうじゃん!」
目の前で愛と他の友達がそんな風にやり取りをするのを私はなぜかじーっと見ていた。
「椎名さんだっけ?」
「うん!」
「私は由香!よろしくねっー」
「よろしくー!」
といったものの会話は弾まない。
由香ちゃんと私は会話がはずまなかったものの他の子たちは盛り上がっていた。
それをみた由香ちゃんはそっちに入って行きまるで私が一人取り残されたようになっていた。
「それにしても愛ってホント可愛いよね〜」
「そうかな///夏も可愛いじゃん!勿論由香も桃もね!」
「「「ありがと〜」」」
大してそんなに可愛くないのになに皆で褒め合ってるのさ―――って私駄目だ!
性格悪くなってきてる。
「ちょっとトイレ行ってくるね…!」
「うん、了解ー」
愛は興味がなさそうに返事をすると夏ちゃんと由香ちゃんと桃ちゃんとまた話し始めた。
それが当たり前のことなのにものすごくモヤモヤしている私はどうなのだろうか。
なんて変な事を思ったままトイレに向かった。
トイレから出ると皆が居る場所に戻ろうと少し駆け足で向かった。
その時―――
「それにしてもさー愛もよくあんな子とつるんでるよね〜」
「「ねー」」
「そ、そう?結構いい子だよ!」
必死に私の事をフォローしようとしてくれている愛を見て私は少し目に涙がにじんだ。
「愛は優しいねー。でもでも正直もう疲れたでしょ?」
「うーん…」
「ねぇ、どうなのよ〜?うちら絶対にあの子に言わないからさー」
「う、うん!」
「で、どうなの!?」
愛、お願い!
「まぁ、ちょっと疲れたかな?」
え…
「だよねー!さすが愛!ならさこれからうちらとご飯食べようよ〜」
「う、うん!そだねっ。」
「やったー!愛大好き〜!」
「うちもー!」
愛の裏切り者。
愛の嘘つき。
そんな言葉が私の頭の中をかき回していった。
4話 完
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