大人オリジナル小説
- 世界はこんなにも【打ち切り】
- 日時: 2013/08/23 19:55
- 名前: ミム
目次
挨拶>>1
プロローグ>>2
1話>>3
2話>>4
3話>>5
4話>>6
5話>>7
6話>>8
7話>>9
お客様
ショコラ様
みみぃ様
小説馬子様
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- Re: 世界はこんなにも【コメントください(泣)】 ( No.8 )
- 日時: 2013/07/07 22:51
- 名前: ミム
6話
―――次の日
まだ慣れていない教室に一人で向かうと私は自分の席に着いた。
それにしても居心地が悪い。
朝から賑やかなのは良いけど聞こえてくるのは人の悪口ばかりだった。
「おっはよーん!柚葉!」
「お、おはよう!」
声をかけてきてくれたのは昨日少し話した優奈ちゃんだった。
優奈ちゃんの後ろには後4人の女の子もいた。
その中には昨日ぶつかった女の子もいた。
「今日暑いねーもう日焼けしちゃう。」
優奈ちゃんはそう言うと鞄から日焼け止めを出し自分の体に塗り始めた。
それを見ている事に気付いたのか優奈ちゃんは私に「塗る?」と聞いてくれた。
「大丈夫!」
「そっ。」
私はそう返事をすると優奈ちゃんは素っ気ない態度で自分の席に戻ってしまった。
もしかしたら嫌な事を言ってしまったのかもしれない。
そんなことが頭の中をグルグル回り朝の休み時間は過ぎていった。
チャイムが鳴ると担任の小方先生が出席を取り始めた。
「椎名ー」
「はい…」
「椎名ー?」
「はい…!」
「あっ、いたのか。もうちょっと大きな声で返事してくれ。」
「すみません…」
何だよっ…
心の中で言葉を吐き捨てると深呼吸をした。
周りからかすかにクスクスと嘲笑った声が聞こえてくる。
それとともに私の顔が赤くなってきている事に気付いた。
恥ずかしい…
多分この事は私の頭の中から消えない事を確信した。
出席を取り終えると1時間目が始まった。
そしてあっという間にお昼になっていく。
私は一人で屋上に向かおうとすると途中で愛に出会った。
「あっ、柚葉!」
愛は私に気付くと駆け寄ってきてくれた。
だけど私は知っている。
本当はうざいと思ってることくらい。
「今日から用があって一緒に食べれないの。ごめんね!」
そんな嘘つかなくていいのに…
冷たい目でにらんでる事に気付いたのか愛は少し私から一歩下がった。
その事を理解した私はなるべく早く話を終わらせると屋上に向かった。
6話 完
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