大人オリジナル小説

毒だらけの此処で私は、
日時: 2012/11/28 21:56
名前: 狐



初めまして、クリック有難うございます、狐という者です。

小説は初めてなのですが、頑張ります。



誤字・脱字ありましたら申し訳ございません。


今は『いじめ』が原因の自殺も増えています。

私は『いじめ』を見たことがないです。



これが嘘か本当か、自分でもわかりません。




それでも、私は『いじめ』を題材に小説を進めていきます。

私の書いたもので気分を害してしまったらすいません。


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Re: 毒だらけの此処で私は、 ( No.6 )
日時: 2012/11/29 20:01
名前: 狐


花霧 翼side


「ほら、入ってくれないかな?」


少し暗い教材室に入った私は、すぐに荷物を下ろした。


柚宮空菜は、暫く俯き、何かを考えている様だったが、「ごめんなさい」と呟きながら、教材室に入ってきた。


「鍵閉めてもらえる?」


私がしゃべるたびにビクビクとする柚宮空菜に不快感を覚えた。

それが何故なのかはわからないが、急に気持ち悪いと感じたのだ。



ゆっくりと扉と鍵を閉める。と、それとほぼ同時にチャイムが鳴り響いた。


教材室には放送されないが、扉越しに少し籠った様に聞こえてくる。



「悪いね、遅刻扱いされちゃう。」

「い、い・・・・ぇ・・・・」


消え入りそうな声が耳に入ったのを確認して、床に置いた袋から中の物を取り出す。



「ちょっと埃っぽいけど、座って?」



できるだけ優しく言ったつもりだが、相変わらず肩を揺らす柚宮空菜を見て、軽くショックを受けるが、きっと誰に対してもこうなんだろうと自己解釈し、納得した。




スカートを気にしながら座った柚宮空菜を確認し、自分自身も腰を下ろす。



「ほらこれ。」


正面に座った柚宮空菜に、袋から取り出した上履きを突き出す。

もちろんそれは新品。驚きの白さだ。


一方上履きを差し出された柚宮空菜は、訳が分からない、といった顔で上履きだけを見つめていた。


それはそうだろう。私ならまずこんなとこに入らず逃げるだろうし。



「柚宮空菜、今度から空菜って呼んでもいいよね?私の事も、ね?」


「え・・・・」


「空菜。」



別に、ただ思ったことをやっただけ。

でも、こんなに驚かれるとは思わなかった。



「ねぇ、私の名前。知らないの?」


声のトーンを変えず、そう聞くと、小さな声で私の名前が呼ばれた。


「つ、翼、さん。」

「私の名前にさんなんてついてないよ。」



本当に、ただの興味本位。


「・・・い、いいんですか?

 ・・・・・・・・・・・・・つ、ばさ。」



「ん、合格。足のサイズ、23でよかった?」




本当に、本当に。



「な、なんで・・・・・」


「空菜の上履き、いつもボロボロだから。」




最近見た小説と同じ様な状況になってみたかっただけなのに。



「・・・、い、・・・いいんですか・・・?」


「だって、私の足のサイズ22.5だし。」



退屈だったから、なのに。
























________後々、あんなに苦しくなるなんて、想定外だった。

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