大人オリジナル小説

毒だらけの此処で私は、
日時: 2012/11/28 21:56
名前: 狐



初めまして、クリック有難うございます、狐という者です。

小説は初めてなのですが、頑張ります。



誤字・脱字ありましたら申し訳ございません。


今は『いじめ』が原因の自殺も増えています。

私は『いじめ』を見たことがないです。



これが嘘か本当か、自分でもわかりません。




それでも、私は『いじめ』を題材に小説を進めていきます。

私の書いたもので気分を害してしまったらすいません。


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Re: 毒だらけの此処で私は、 ( No.4 )
日時: 2012/11/29 00:01
名前: 狐


花霧 翼side





左隣に居たアイツから逃れたくて、教室から出てしまった。


まだ朝のSHR(ショートホームルーム)も行っていない内だというのに。



教室を出るとき、ふと脳に浮かんだ。



『柚宮空菜がまだ来ていない』


別に今に始まった事ではなかった。

得に親しい友人もいない彼女はクラスでも浮いており、挙句の果てには遊ばれる始末。

それは学校も来たくないだろう。



そんな訳で、柚宮空菜はいつもいつも遅刻ギリギリに教室に入ってきていた。



たまにスリッパで教室に入ってきたりするところから、たぶん下らない脳みそしてる馬鹿共の仕業なんだろうと思う。




廊下を歩いていると、ちらほらと壁に寄りかかりしゃべっている女子がいて、登校して来たと思われる生徒は殆ど見当たらない事に気づく。



そろそろ戻らないといけないのか、と思っていた時。






「・・・・・。」



見つけた。


私の事など眼中にもないようだが、そこに私のお気に入りがいた。



柚宮空菜だ。



今までしゃべった事など一度もない。


でも、嫌いだとか、好きだとかという感情はまだない。


普通に、気になるのだ。



「_____あ。」



小さく口から零れた声は私のものだった。


私の横を通り過ぎた柚宮空菜の足元。



文字みたいなわかり易いものは書いてないが、不自然な程ボロボロな上履き。



丁度頭上にある時計に目をやれば、あと数分でSHRが始まる時刻だった。



反射的に、細い柚宮空菜の腕を掴んだ。



少し強くしてしまった所為で、パシッというはっきりした音が聞こえる。


しまったと思った頃には、「ひっ、」という悲鳴の様なものが聞こえた。



「あ、悪い。おはよう。ちょっと此処で待ってて。」


「え、あ、あぁ・・・ご、ごめんなさい・・・。」



気を落ち着かせようと考えるが、そんなことわかんなくて。


要件を伝え教室に戻ろうとするが、小さなよろよろと弱々しい声が聞こえ、少しキツく言う事にした。



ふっと、綺麗な黒髪を分け、耳元に口を寄せる。



「黙って言うこと聞いとけよ。」


少し低めに、怒っているかの様な声色で言えば、「は、はい」と声が返ってきた。


少しの罪悪感を無視し、私は大嫌いな教室へ向かった。


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