大人オリジナル小説
- 人間は残酷な生き物である。
- 日時: 2013/04/18 21:09
- 名前: 緋兎の血*
プロローグ
アンタだって知っているだろう?人間はとてつもなく残酷な生き物だって。
壊れたらもう戻れない。始まってしまったら、終わることはできるけど
また始まってしまう。
だったら、繰り返されるその前に アンタが
死ねばいいよ。
戦争と化したその教室では、今日もまた、虐めが行われる。
ターゲットが変わっては また教室が汚れていく。 それを楽しく見つめる私らの 「QUEEN」 は今日もまた
冷たく微笑むんだ。
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- Re: 人間は残酷な生き物である。 ( No.7 )
- 日時: 2013/04/24 21:41
- 名前: 緋兎の血*
二時限目 国語
国語の教師はまさに「生徒の言いなり先生」の糸井正子。灰色のパーカーをいつも着用していてロングヘアーが美しい若い新人先生はあどけなく今日も授業を進める。
それを暖かくサポートするのは二−Bだけだ。それ以外のクラスではまるで糸井が「いないもの」のように普通に私語をかわし、ついには糸井が泣き出したという、うわさもあるくらい。
そんな先生が一番信頼している生徒が二静啓。小太りで、黒ぶちのメガネは少し曇っている。無口だがしゃべりだしたら評論家口調になるため、ある意味少し浮いたような存在
そんな彼とは反対に、村井正志はやせ気味でつねに顔色は優れていないが、穏やかな顔で癒し系。だが、どちらかというと「いじめられるがわ」の奴だ。
「この問題を… 桐沢怜さん」
不意に私の名前を呼ばれたが、無料笑顔で鮮やかに答える。
「この少年が走ったのは友人を助けるためです」
「正解!」
糸井は穏やかな口調で言う。
そしてメールがきた。送り手は北村雅、だった。
内容は 『今日はどうしますか?』
というものだった。私はふぅとため息をひとつついてから早乙女にメールする
『今日、そろそろ飽きたしターゲットでも変える?』
数秒後帰ってきた。
『そうね、ターゲットは貴方が決めて』
『わかった』
よかったわね、 免れて。
そう心の中でつぶやくとある女子生徒と目があった。
「 決めた、 ターゲット」