大人オリジナル小説
- たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして
- 日時: 2013/05/28 20:08
- 名前: 神藍@
雨が降る。
8月31日。
夏休みも最終日だというのに、
学校に呼び出される。
行きたくない。
そう言ってもきっと届かない。
あぁ・・・。
雨か・・・。
明日は自分の色になれるのかな。
もう赤く染まるのは、
嫌なの。
今日雨が降ってて良かった。
明日には自分の色に染まれるように・・・。
- Re: たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして ( No.4 )
- 日時: 2013/05/30 20:29
- 名前: 神藍@
雨音が耳に残る。
「・・・おはようございます。千尋お嬢様。」
私はこのお方の、奴隷。
時に殴られ、時に蹴られ。
「ふん。奴隷のくせに傘なんてさすの?」
傘を取られる。
徐々に体に水が伝わる。
・・・冷たい。
「あら?前に言わなかったっけ?」
「何を・・・ですか?」
「奴隷(犬)は、二本足で立たないわよね?」
夢と同じ。
思わず鳥肌がたった。
肩がかすかに揺れる。
水たまりの上に座りこう言った。
「ワン。」
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