大人オリジナル小説
- 純粋少女と偽天然が友達になったようです【オリキャラ求む!】
- 日時: 2013/07/12 23:24
- 名前: 華簪 ◆vBcX/EH4b2
はじめましての方ははじめまして。華簪と申します。
今回は、クラス一人気の少女達の小説を書いてみたいと思います。
双方可愛らしいけど、その可愛らしさは少々異なる。相容れない、天然の魅力と作り物の魅力を持つ二人の関係。
そんな二人が、表面だけの友達になったお話です。
※注意!
・グロ描写があるかもしれませんので、苦手な方は見ない方がよろしいかと。まあ、書かないようにはしたいのですけれど(((
・これは、僕のキャラによる、虐めに対する解釈が含まれています。それに対して、酷いと思った方は、この小説を読まない方がいいと思います。
・荒らし・チェーンメールはお断りです。
上の注意を読んで、仕方がないが読んで言ってやるかと思った方は、読ださると嬉しいです。
僕はまだまだ未熟なので、アドバイスとかもらえるととても喜びます。
本編
登場人物>>1
プロローグ>>2
一話『作り物と天然物は相容れない』>>3
二話『作り物は天然物にはなれない。ゆえに、嫉妬する』>>4
三話『天然物=絶対的』>>5
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- Re: 純粋少女と偽天然が友達になったようです【オリキャラ求む!】 ( No.14 )
- 日時: 2013/07/25 16:56
- 名前: 華簪 ◆vBcX/EH4b2
第四話『作り物=相対的』
- 愛香視点 -
ムカつく、ムカつく、ムカつく!
体育着に着替えたときも、ドッヂボールしてた時も思ったけど、ジョジョってムカつく。
変に大人びてるし、こっちのこと子供扱いしてるみたいな態度とるし、そのくせして、みんなには子供みたいに可愛がられてる。
ドッヂボール中も、髪を直しながら試合してるし、そのくせ、くるくるくるくる身軽にボール避けるし。
しかも、それ見て、こっちの班の生徒もため息ついてんのよ? 呆れてるんじゃなくて、感心してるから!
ボールのキャッチもパスカットもするし、しかもこっちに投げて、普通に人にあてるとか、ほんとなんなの?
「……ムカつく」
体育が終わり、みんなが教室で制服に着替えているときに、ぼそっとそう呟く。
幸い、その呟きは、みんなの話し声にかき消されて、誰の耳にも入ってないようだ。
万が一誰かに聞こえたとしても、その時は天然ぶって上手くごまかせばいい。
「……はー、しっかし、体育って疲れるね。僕、運動好きじゃないんだよ」
ジョジョの可愛らしい声が、耳に入る。
周りの女子生徒は、それを聞くと、えーっ! と大きな声をあげた。
「苦手なのに、あんな動きできるの!?」
「できるよ。好きじゃないのと、苦手とは違うもん。一応、練習くらいはしてるし、普通くらいの実力はないと、みんなに申し訳ないから」
ジョジョは、嬉しそうにはにかみながらそう言った。
練習、ね。健気なこと。しかも、いかにも大人しそうなジョジョがそう言うならなおさら。
そういうジョジョは、本当に素直でいい子。
だからこそ、気にいらない。
可愛くて、私とは正反対の性格。だからこそ、人を惹きつけているんだろうけど、それがどうも気に入らない。
なんで、そのまんまの性格で愛してもらえるの?
私は、この性格を表に出せば、大抵は敬遠されたのに。
ほんと、あの子って分かんない。分かんないけど、とにかくイライラする。
ジョジョが転校してきてから、イライラすることが多くなった。
嫉妬って感情も覚えた。
今まで、誰かに嫉妬したことなんてなかった。
嫉妬心を抱く相手が現れるとも思わなかった。
なのに、ジョジョに対しては、どうしようもなく嫉妬心が湧く。
「……あの、愛香さん、どうしたの? なんか、さっきから俯いて……。具合悪いの?」
気がつくと、すでに着替え終わったジョジョが、私の顔を覗き込んでいた。
私は慌ててスカートをはき、シャツを羽織りながら、首を横に振った。
「なんでもない、なんでもないの! ちょっと、考え事してただけで……」
「考え事、か。……あ、悩みがあるとかなら、その、よければだけど、話とか聞くよ。僕じゃ頼りないかもしれないし、君さえよければ、だけど」
ジョジョはそう言いながら、にこりと笑って見せる。
いや、その悩みの種はお前だっつーの。
……なんて、言えるはずもなく、仕方なく、こちらも笑い返す。
「うん、ありがと! でも、本当に、ただの考え事だから……」
「……そう。でも、そういうのは、ちゃんと話した方が楽だよ」
ジョジョはそう言いながらも、今度は、子供に言い聞かせるような口調でこう言った。
「無理は、しないで」
「……え?」
「無理は、しないで」
ジョジョはそう言うと、自分の席へと戻って行ってしまった。
――無理は、しないで。
私はただ、この言葉の意味が分からず、だからといって、あの子にそれを聞くこともできず、先生の話も聞かずに、その言葉の意味を考えていた。
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