大人オリジナル小説
- 純粋少女と偽天然が友達になったようです【オリキャラ求む！】
- 日時： 2013/07/12 23:24
- 名前： 華簪 ◆vBcX/EH4b2
はじめましての方ははじめまして。華簪と申します。
今回は、クラス一人気の少女達の小説を書いてみたいと思います。
双方可愛らしいけど、その可愛らしさは少々異なる。相容れない、天然の魅力と作り物の魅力を持つ二人の関係。
そんな二人が、表面だけの友達になったお話です。
※注意！
・グロ描写があるかもしれませんので、苦手な方は見ない方がよろしいかと。まあ、書かないようにはしたいのですけれど(((
・これは、僕のキャラによる、虐めに対する解釈が含まれています。それに対して、酷いと思った方は、この小説を読まない方がいいと思います。
・荒らし・チェーンメールはお断りです。
上の注意を読んで、仕方がないが読んで言ってやるかと思った方は、読ださると嬉しいです。
僕はまだまだ未熟なので、アドバイスとかもらえるととても喜びます。
本編
登場人物>>1
プロローグ>>2
一話『作り物と天然物は相容れない』>>3
二話『作り物は天然物にはなれない。ゆえに、嫉妬する』>>4
三話『天然物＝絶対的』>>5
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
- Re: 純粋少女と偽天然が友達になったようです【オリキャラ求む！】 ( No.19 )
- 日時： 2013/08/04 17:10
- 名前： 華簪 ◆vBcX/EH4b2
第五話『自然体＝希少価値』
- ジョジョ視点 -
それは、昼休みのこと。
僕は、黒い髪を肩まで伸ばしている男子生徒の前で、ふっと呟いた。
「……頑張りすぎでしょ、彼女は」
男子生徒――秋風 紫苑くんは、眉間にしわを寄せる。
「彼女？ 愛香のことかよ？」
「そ、愛香さん。彼女以外に誰がいるの。彼女は、このクラスでは一番の努力家じゃない？」
僕が小首をかしげると、紫苑くんはそれを鼻で笑った。
「あんな性格の努力家がいてたまるかよ」
……相変わらず、凄い人。
僕は目の前の男子生徒を心の中で称賛しながらも、思っていることとは全く違うことを言う。
「……酷い人。人の努力は、どんな形でも、それなりの価値はあるんだよ？」
紫苑くんは、また鼻で笑った。
僕はそれを見て、あ、もう、何を言おうが無駄だな……なんて、思ってしまった。
実際、彼は愛香さんのことは苦手なようだ。
紫苑くんは、自然体のままが好きらしいけど、愛香さんは自然体ではないからね。
でも、いいじゃない。本当に自然体でいられる人なんてそういないんだから。
「酷いのは、お前の方だろ。お前、夢みすぎ。現実見ろ」
「君もね。君は現実主義すぎるんだよ。ちょっとは子供らしく夢見てみないと」
僕等はそう言うと、クスクスと笑った。
こんな風に悪態つける友達がいるのって、いいな、なんて思ってたりする。
僕、友達って言える友達いないしね。
「……そういやさぁ、お前、いい加減に気付いた？」
「いや、何に？」
「愛香に嫌われてるってこと」
「いや、それくらい分かってるよ。でなきゃ、あんな風に接したりしない」
「いや、あれは気付いてない時の対応だろ？」
「気づいてなかったら、もっとべたべたするけど？」
紫苑くんは、呆れたような顔で僕を見る。
しょうがないじゃん。仲良くできる友達あんまりいないんだから。
「お前、もうちょっと警戒しとけよ。あいつ、性格悪いしな」
「ひっどいこというね、この人」
あのときは、僕等はそう言って笑い合ってたけど。
紫苑くんの言うことはもっともだったね。
僕、彼女のことを全然知らなかった。
彼女の性格も、考えも。知らなかった。
紫苑くんの話し、もっとちゃんと聞けばよかった。
でも、仕方ないね。
はじまっちゃったら、もう、遅いんだから。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23