大人オリジナル小説
- 貴方が笑って、私は。
- 日時: 2013/10/09 19:12
- 名前: 桜
初めましての方が多いと思います。
桜です。
今回も私の小説を読む注意点です。
・誤字脱字が多いです。
・文才、文章力は皆無です。
・更新遅いです。
・登場人物紹介はありません。
・登場人物の口調がよく変わります。
・起承転結はありません。
・完結するか分かりません。
・社会問題系から外れてしまうかもしれません。
そんな小説で良いのなら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へ。
荒らし等はお止め下さい。
それでは、始めます。
―お客様―
哀歌様
恵美様
ありがとうございます。
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- Re: 貴方が笑って、私は。 ( No.5 )
- 日時: 2013/10/05 20:26
- 名前: 桜 ◆k7.5lqH5Sc
私は一人、自分の教室へ向かって歩いていた。
新しいクラスに期待を抱いて。
“うざい”“消えろ”“死ね”
そんな、幼稚な言葉が頭の中を反響する。
全部、全部、私の声。私が発した声。私が放った言葉のナイフ。
皆楽しんでいた。私は空気を読んだだけ。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。
お経のように頭の中で繰り返す。
謝罪の言葉は浮かばなかった。
教室に着いた。ドアを開けると、中には半分くらいの人がいた。
知り合いは数人。特別仲の良い人はいない。
出席番号順で席に座り、一息つく。
隣や後ろはまだ来ていない。前にはいるが、話かける勇気はない。
教室はとても静かで空気が重い。
私は暇なので家から持ってきた文庫本を読みだした。
少し、話しかけられるのを期待していた。
鐘が鳴る。そのときには全員教室に来ていた。
少し遅れて担任の先生が入ってくる。
黒板に大きく名前を書き、軽く自己紹介をする。
五十代くらいの男の先生。担当は理科らしい。
クラスメイトの自己紹介をする暇はなく、すぐに入学式に入るのだとか。
クラスメイトの名前はおろか、顔すら覚えていない。
多分、他の子も同じ。少しぐらい時間をとればいいのに。
でも、まだ心の準備が出来ていないから助かった。
最初が肝心。最初の自己紹介で失敗したら地獄。
入学式でゆっくり文面を考えよう。
廊下は少々騒がしく、もうクラスメイトと打ち解けている子もいた。
私は周りを見回し、“友達”になれそうな子を探す。
私の前に座っている子。少し丸くて天然そうな子。
その子の肩を叩く。驚いて振り返るその子に、私は手を差し出した。
「篠崎唯花です。よろしくね」
笑顔で、明るそうな子にように。
「鹿野杏菜です。こちらこそ、よろしくね」
杏奈は笑顔で返してくれた。握手もしてくれた。
これで“友達”成立?
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