大人オリジナル小説
- この罪を貴方達は裁けますか?
- 日時: 2013/09/04 18:02
- 名前: 祐 ◆HGMcvvIOCA
・序章・
なんの変哲もなかった学校生活は、少しずつ何かの‘キッカケ‘
で崩れていった。
その小さな‘キッカケ‘はある生徒の‘自殺‘
いじめがあったわけでも、このクラス事態仲が悪かったわけでも
体罰でもセクハラでもない。だけどこれだけはわかっている。
その生徒は
この、2年B組の誰かに殺されたんだ
お互いの顔を見合わせて勝手にあらぬ妄想を抱いていく内に
なんらかの思い込みで無関係の奴を犯人だ、と言うようになった
理由は、‘安心‘したかったから。
そこから‘いじめ‘は、始まりそこは地獄と化していく −
本当の真相も何もわからないけど
…きっとこの事件は忘れてはならない。だからこうしてまた巡る。
所詮この奇妙な毎日を他人事と見る‘傍観者‘で俺、風宮拓也はそれに過ぎない。
罪意識なんて感じない。そしてまた一人また一人自殺願望者が
でては死んでゆく。
最後に残った ‘黒‘の罪を
貴方達は裁けますか − ?
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- Re: この罪を貴方達は裁けますか? ( No.10 )
- 日時: 2013/09/07 18:01
- 名前: 祐 ◆HGMcvvIOCA
加藤の言葉を最後に誰も言葉を発しようとはしなかった。
…のだがいきなり神事は前にでて大声で言い始めた。
「けど可笑しくないか?何で小林は登校拒否をしてた?何でわざわざ学校で死んだ?」
しだいにざわつきはじめる。俺はため息をついて神事を
おもいっきり睨んだ。
どうしてそう余計なことを言うのか。
混乱を招くだけだろう。
案の定こいつらはあたふたし始める。
「登校拒否だったのはなんらかの事情があったんじゃ…?」
気弱く鈴江は答えるが神事はさらに追い込む。
「事情って?」
「それは…」
言葉が詰まり次第に俯いた。
そんな鈴江に俺は助け舟をだそうとしたが神事にさえぎられる。
「俺らのクラスって基本仲がいいだろ?」
一体こいつは何がしたいのか。
俺はなかば呆れながら聞いていた
「いじめもない、たいした問題をおこす問題児も居ない、大きな事件も起こしてない、体罰もなにも起きてない」
ニヤっと口角をあげる神事。
「俺は小林が自殺したなんて思ってない」
「アイツは殺されたんだ」
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