大人オリジナル小説
- 不登校の理由
- 日時: 2014/01/18 02:17
- 名前: 原野 玖絽子
原野 玖絽子と申します
小説初心者です
皆さん、アドバイスとかくださると嬉しいです
どうかよろしくお願いします
- Re: 不登校の理由 ( No.2 )
- 日時: 2014/01/18 16:04
- 名前: 原野 玖絽子
我が聖華女学院の委員会制度において、委員長、副委員長、役員の任期は一年間と定められている。だから三学期の初めに学級委員長を決める必要はない。なのになぜ私が、三学期にもなって学級委員長を押し付けられてしまったのかというと、答えは簡単だった。
「え〜、皆さんにお知らせがあります。一学期、二学期と学級委員長を務めてくれていた川村さんですが、親御さんの仕事の関係で急遽転校が決まり、冬休みの間に他の学校に移られました。よって今から三学期の学級委員長を決めたいと思います。はい、じゃ、誰か立候補者はいませんか」
私が居眠りをしている間に、そんなことになっていたらしい。
「あ〜、誰か手を挙げてください、推薦でもいいですよ。」
推薦も可能と聞くと、数人が手を挙げ、クラスメイトの名を挙げていった。けれども名を挙げられた生徒たちは、全員が学級委員長となることを拒否した。寝ていた私以外は。――と、いうことらしい。
「拒否します」
放課後、早速用事があるからと、職員室に呼ばれた私は、開口一番、そういった。
「学級委員長なんて、やりたくありません」
けれども担任は、私の意思表示をあっさりと切り捨てる。
「そんなこといわれても、もう無理よ。報告しちゃったし、クラスの子達もみんな帰っちゃったでしょ。それに、いまさら言われても、じゃあ何であのときいやだって言わなかったの?ってかんじだし」
「それは……」
「寝てたあなたが悪いわけじゃない?」
担任は、畳み掛けるようにそう言い、三学期だけだけど、頑張ってね。と付け加えた。
私は渋々、学級委員長となることを受け入れた。
しかし、ただ受け入れたのではない。
「先生、副委員長は誰ですか」
こうなったら私も副委員長に仕事を押し付けてやれ。そう思って、私は学級委員長を受け入れたのだ。けれどもその思惑は、外れた。
「いないよ」
「え?」
いない……?
「副委員長は、いないの。学校に来てないのよ」
それは、つまり……
「不登校児なのよ」