大人オリジナル小説
- 生贄
- 日時: 2014/03/27 09:42
- 名前: ルシファー&にじいろ
こんにちは。ルシファーとにじいろです。
今回小説コラボということで小説リレーをします!
ぜひ、お暇があれば読んでください。
ルール。
荒らしについて…
来てもいいですがスルーします!
十分に荒らしていいです。楽しむ権利はその人にもあります。
タメ口でいいです、呼び方もどうぞご自由に。
では楽しんでください。
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- Re: 生贄 ( No.20 )
- 日時: 2014/04/07 20:35
- 名前: にじいろ
はーい!
生きる希望とトモダチー…
そっ…
緊張感を抑えながら手を伸ばす…そして、背中に手がとど…
「わぁ!えーと、ハルカさん!?わ…いじめられちゃう!」
彼女は私から逃げようとしていた。まるで、猫がねずみを追いかけるみたいに。
ぐっ…!
何とか彼女の腕を掴む。はぁ…!
「じゃっ…邪魔よ!離して!ワタナベハルカ!死にたくないなら離れなさい!」
何言ってるんだろうか。危害を加えるつもりは全く無い。
もしかして…?
でも、離したくない。いやだ。死にたくないけど、離したくない。
やっと、誰かの腕を掴むことができた…。
やっと…やっと…追いかけるべき相手ができた…。
「…離さないよ。私はあなたといたい。」
何言ってるんだろうか。私、口がどうしても動いちゃう…。
恥ずかしいけど表情は堅苦しいような切ないような感じだと思う。
「はぁ!?何言って…」
…お金のことを言おうかと思ったけど、恐れられるだけ。
だからさ…
「お願いだから!私、分かち合える仲間がほしい!あなたも違う?もともと貧しかった時さ…」
「その話はやめて!どうなるか分かってんの!?」
怒りの言葉が心にぶつけられる。何かの凶器のように。
「大金持ちになりたくないって言ったじゃないー…!ただ愛が欲しいって!高慢になっちゃうって!あの言葉に感動したの!愛をもらえるように頑張ろうって!」
彼女は…涙の水たまりを作っていた。うるうる貯めて、湖から川のように流れていく。
彼女は、幼い頃私と親友でお互い貧しくて大切なこと教えてくれて…。
『あのね、神様は言ってると思う。愛が一番大事って。その愛、あいかも欲しいなー…。』
最初はなんだか分かんなかったけど。心にいつも収めて生きてきた。
私も愛が欲しいって。
その思いはー…愛香がくれて思い。それを分けてたのも、愛香。
私の全ては愛。愛香は愛を分けてくれた。
なのに、愛香を誰かが連れ去った。どこにいるかも分かんなくて。
ただただ泣いてた。
神様を恨みたいけどー…私、恨めない。
じゃあ、誰のせいなの?私と愛香悪いことした?
ずっと、何かを恨んでた。
でも、立ち上がるしかない世界。
いつまでも倒れてたら愛香に恩返しできない。
だから、愛香の言葉をいつも心に刻んでた。
そしたらー…。
『中等部入学式名簿表です。入学おめでとうございます。愛香さんですね?』
『いえ、人違いです。私は渡辺陽花です。愛香さんってー…』
なつかしい声が少しずつ組み立てられる。
記憶が再生されるー…。
愛香ー…。
『西島愛香さんのことですか?同じ新入生の女の子ですよ。そっくりですね!』
愛香。あなただったんだね。
まだ、この世界で生きてたんだー…
続くよ!
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