大人オリジナル小説

生贄
日時: 2014/03/27 09:42
名前: ルシファー&にじいろ

こんにちは。ルシファーとにじいろです。
今回小説コラボということで小説リレーをします!
ぜひ、お暇があれば読んでください。

ルール。

荒らしについて…
来てもいいですがスルーします!
十分に荒らしていいです。楽しむ権利はその人にもあります。

タメ口でいいです、呼び方もどうぞご自由に。

では楽しんでください。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



Re: 生贄 ( No.20 )
日時: 2014/04/07 20:35
名前: にじいろ

はーい!

生きる希望とトモダチー…

そっ…

緊張感を抑えながら手を伸ばす…そして、背中に手がとど…

「わぁ!えーと、ハルカさん!?わ…いじめられちゃう!」

彼女は私から逃げようとしていた。まるで、猫がねずみを追いかけるみたいに。

ぐっ…!

何とか彼女の腕を掴む。はぁ…!

「じゃっ…邪魔よ!離して!ワタナベハルカ!死にたくないなら離れなさい!」

何言ってるんだろうか。危害を加えるつもりは全く無い。

もしかして…?

でも、離したくない。いやだ。死にたくないけど、離したくない。

やっと、誰かの腕を掴むことができた…。

やっと…やっと…追いかけるべき相手ができた…。

「…離さないよ。私はあなたといたい。」

何言ってるんだろうか。私、口がどうしても動いちゃう…。

恥ずかしいけど表情は堅苦しいような切ないような感じだと思う。

「はぁ!?何言って…」

…お金のことを言おうかと思ったけど、恐れられるだけ。

だからさ…

「お願いだから!私、分かち合える仲間がほしい!あなたも違う?もともと貧しかった時さ…」

「その話はやめて!どうなるか分かってんの!?」

怒りの言葉が心にぶつけられる。何かの凶器のように。

「大金持ちになりたくないって言ったじゃないー…!ただ愛が欲しいって!高慢になっちゃうって!あの言葉に感動したの!愛をもらえるように頑張ろうって!」

彼女は…涙の水たまりを作っていた。うるうる貯めて、湖から川のように流れていく。

彼女は、幼い頃私と親友でお互い貧しくて大切なこと教えてくれて…。

『あのね、神様は言ってると思う。愛が一番大事って。その愛、あいかも欲しいなー…。』

最初はなんだか分かんなかったけど。心にいつも収めて生きてきた。

私も愛が欲しいって。

その思いはー…愛香がくれて思い。それを分けてたのも、愛香。

私の全ては愛。愛香は愛を分けてくれた。

なのに、愛香を誰かが連れ去った。どこにいるかも分かんなくて。

ただただ泣いてた。

神様を恨みたいけどー…私、恨めない。

じゃあ、誰のせいなの?私と愛香悪いことした?

ずっと、何かを恨んでた。

でも、立ち上がるしかない世界。

いつまでも倒れてたら愛香に恩返しできない。

だから、愛香の言葉をいつも心に刻んでた。

そしたらー…。

『中等部入学式名簿表です。入学おめでとうございます。愛香さんですね?』

『いえ、人違いです。私は渡辺陽花です。愛香さんってー…』

なつかしい声が少しずつ組み立てられる。

記憶が再生されるー…。

愛香ー…。

『西島愛香さんのことですか?同じ新入生の女の子ですよ。そっくりですね!』

愛香。あなただったんだね。

まだ、この世界で生きてたんだー…

続くよ!




Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。