大人オリジナル小説
- もしも過去を変えられたら
- 日時: 2014/09/02 18:12
- 名前: 弓束 まふ
もしも過去を変えられたら
; 弓束 まふ 短編小説
- Re: もしも過去を変えられたら ( No.1 )
- 日時: 2014/09/02 18:21
- 名前: 弓束 まふ
9月1日 始業式
「奈々、おはよう」
朝。いつもの公園でいつものメンバーを待ち合わせ。
私、神月奈々と友人の逢坂優奈、春野真奈、佐々木るな。
声をかけてきたのは元気で明るい人気者の優奈。
「奈々、早いねー。いつもこんな早くからうちら待ってんの?」
珍しく早く来た優奈が私を尊敬した目で見てきた。
「も、もっと遅いよ、普段は。でも、久しぶりに三人に会えるから」
笑顔で答える私。
しかし、優奈はその私の言葉と笑顔に苦笑気味の笑顔で返してきた。
「そっか。そうだよね、はは・・・」
いつもと雰囲気が違う。普段ならもっと、
「だよね!私もそうー」とか言ってきそうな優奈が黙り込んでいる。
「あ、キャラ替えしたのー?優奈はもう元気で明るい茶目っ子の
印象で定着済だよー!」
背中を叩いて笑う私。それでも優奈は苦笑を続けるだけで、何も
言わなかった。
そのうち、真奈が来た。
「おはよー。久しぶり!」
真奈が手を振り此方に向かってくる。
「おはよう!おっそいなー真奈は。マイペース!」
真奈は天然っ子でマイペースでちょっと変わった面白い子。
真奈は私と優奈のもとに小走りで駆けつけ笑顔でこう言った。
「じゃあ、行こっか!」
「・・・あれ、でもまだるなが来てないよ」
私が答える。すると真奈は優奈と顔を見合わせて
「るな、ちょっと便秘ぎみなんだってー。だから先行っててって」
と答えてきた。
ちょっと様子が二人共おかしい。
もしかして、るなの事・・・ハブってる?
そう思ったけれども本当にるなが便秘だったら急かされてるみたいで
やなんだろうなと思い、私達3人は学校への道を楽しく話しながら
歩いて行った。
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