大人オリジナル小説
- きょうみしんしんスピンオフ〜中島編〜「大好きなあの人」
- 日時: 2018/10/01 23:37
- 名前: 凡夫
はい、「きょうみしんしん」を書いています、凡夫です(^ ^)!
なんか分からないけどスピンオフ?を書きたくなりました(笑)
話の主人公は中島進です。てか江藤と浮気っぽくなるけどそこは許して下さい。
登場人物
中島進…ジャズバンド・オリオンのバリトンサックス担当。1973年生まれ。現在は同バンドの江藤慎太郎と付き合っている。(真剣にではない。)
田辺利美…ロックバンド・真里亞のギターボーカル担当。1966年生まれ。中島の憧れの人であり、飲み友達。年下の中島に次第に恋心を抱いていく。
今回もモデルはいます。
わかる人にはバレそうな(笑)
多分、きょうみしんしんの方が更新速度は早いと思います。
待ってる人とかいないだろうけど、気長に待ってくれたら嬉しいです(*^_^*)
じゃ、はじめまーす!
- Re: きょうみしんしんスピンオフ〜中島編〜「大好きなあの人」 ( No.4 )
- 日時: 2018/10/13 22:56
- 名前: 凡夫
田辺はタバコを取り出した。
「あ、俺も(笑)」
「火、つけてあげる。」
中島の咥えたタバコに、田辺はライターを近づける。
薄暗い空の下、ライターの光に照らされる中島の顔は、どことなくあどけなかった。
「進ちゃんは、若いね。」
「ハハ、若いったって、利美さんとたったの7歳しか変わんないですよ。」
「そうかなぁ…。俺、怖いよ。」
「…何が、ですか…?」
「進ちゃんが俺から離れていきそうで。」
「利美さん…?」
「進ちゃん、怒らないで聞いて?俺は、進ちゃんのことが……その、好き…。本当に…。」
「え、いや、利美さん…だって、俺男っすよ?」
「キモいって思ったよね…。ごめん、本当。」
一瞬のことだった。田辺から思わぬ告白を受け、中島は確信した。
密かに田辺に恋心を抱いている自分を。
「あの、俺も…好き…です。」
「いいよ、気ィ使わなくて。」
「ほんとです!田辺さんに今言われて、自分も、やっとわかったんです。俺も、ずっと好きだった、田辺さんの事…。」
「進ちゃん…。俺、すげー嬉しい。」
中島を力強く抱き寄せる。熱い身体だった。
「俺も、嬉しいです…。」
田辺は、そのまま中島にキスをした。
薄らとタバコの味がする。
「ん…っ、」
唇を離すと、真っ赤な顔をした中島がそこにいた。
「やべ…っ、利美さん…、ごめんなさい…!」
「いや、俺もごめん…我慢できなかった!だれも、いないよな。」
周りを見渡す限り、だれもいない。
「タバコの味、しましたね。」
「そうだな(笑)」
「もう8時ですかぁ…。なんか、あっという間だったな。」
寂しそうに空を見上げる中島を、放って置けなかった。
「うち、今日は嫁も息子もいないんだよ。親戚の家行ってて、明後日には帰ってくんの。」
まさか、とは思った。でも、ちょっとは期待していた。
「そう、なんですか。」
「進ちゃんがいいなら、来てほしいな。」
「ほんとですか?」
「一人でいても寂しいよ。進ちゃんがいてくれたら、俺すげー嬉しい。」
「それって、泊まって良いってことですか…?」
「そこは進ちゃんに任せようかな。俺が言っちゃアレでしょ(笑)」