大人オリジナル小説
- 猫を飼うということ〜ラグドール〜(BL)
- 日時: 2020/02/25 21:07
- 名前: 白楼雪
はじめましての方、お久しぶりの方、こんにちは。
黒猫の誘惑を書いていました白楼雪という者です。
ちょっと合作(瑠璃色の菖蒲)に集中していたら、気づけばスランプに落ちていました。
その結果、黒猫の誘惑は途中で終わってしまいましたが、あちらは皆々様の思う数だけのエンディングがあるという事で、落ち着いて貰えれば幸いです。
今回此方では『猫を飼うということ〜ラグドール〜』という、
猫擬人化BLを書かせて戴こうと思います。
え?猫義人化ネタ多くないか?って?
………いや、モフはみんな好きですよ(末期)
r18になるかはまだ不明ですが、ほのぼの系で書けたらな、と思っています。
それではお付き合いよろしくお願いします。
- Re: 猫を飼うということ〜ラグドール〜(BL) ( No.4 )
- 日時: 2020/03/16 00:00
- 名前: 白楼雪
壁に掛けた時計は、正午を過ぎており、昼食時だと気づかされた。
「昼飯、どうするかな」
引っ越し作業に夢中で、昼食の用意等は一切していない。食材もなければ、カップ麺一つない。
片付いた段ボールの束を見つめ、再び時計を見上げる。
時刻は午後一時。昼時ではあるが、今から部屋を出て店を探せばピーク時を避けられるだろう。
重い腰をあげ、傍らのリビングテーブルから黒い長財布とスマホ、そして部屋の鍵だけを上着のポケットに入れて、瀬川は部屋を後にした。
***
彼の借りた部屋は、駅から近いせいか賑やかな店が並んでいる。
休日という事もあって、街中には人が溢れていた。
駅前に並んだベンチには若い女性達が何やら楽しげに会話を弾ませ、歩道を歩む恋人男女の恋人が幸せそうな微笑みを浮かべている。
これから瀬川が住むこの街は、賑わい充実した街でありながら治安も良い方らしく、自然と気分も高揚してしまうものだ。
アスファルトで舗装された歩道の傍らには、等間隔で植えられている街路樹。小春日和で暖かい気温。雰囲気の良い店がいくつも建ち並び、そんな街を散策していた瀬川は一軒のカフェを見つけた。