大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】
- 日時: 2015/04/05 14:11
- 名前: モンブラン博士
本作は複雑ファジーで連載中の「リーマン世界を駆ける」の二次創作となっています。もちろん、作者様からは許可をいただいております。
獣人の少年執事の健気で無償の愛を主人に捧げ続ける姿を一生懸命書きたいと思います。
- Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.15 )
- 日時: 2015/04/07 21:11
- 名前: モンブラン博士
「美味しいかね?」
「ハイ、すっごく美味しいです!」
「それはよかった。君が喜んでくれて私も嬉しいよ」
僕とご主人様はやり終わった後、お夕飯を食べにホテルにあるレストランに行きました。
店内に入ろうとしますと、従業員の方が僕達の姿を見て、口を開きました。
「お客様、申し訳ございませんが当店は獣人が店に入る事をお断りしております」
恭しく頭を下げる男性従業員さんにエリック様は訊ねました。
「どうしてかね?」
「それは、獣人は奴隷ですし非常に汚らしいものですので、当店の雰囲気が壊れては困るという理由からです。何卒ご理解いただきたく存じます」
「そうか……」
「ご主人様、僕は外で待っていますのでどうぞ、レストランで食べて来てください。奴隷の僕が入るとお店の方も迷惑するでしょうし……」
ご主人様はいきなりパチンと僕に指を向けて鳴らしました。
するといつもの白いシャツと半ズボン、赤いネクタイの服が赤の騎兵隊を彷彿とさせる服装に早変わりしました。そして彼は男性に向き直り、
「これで雰囲気が壊れることはないだろう。彼は奴隷とはいえ、美しく品性もある。それに加えてこの恰好ならば文句なしだろう」
「しかし――」
相手はどうやら僕を入れる気はないと察しました。
エリック様の看板に僕が泥を塗ったことになれば、それはとても悲しいことですので、店内に入るのを諦めて、踵を返そうとしたその刹那、彼が男性従業員の目の前で指を鳴らしました。すると彼は小さなネズミになってしまったのです!
「魔法使いを怒らせるとどうなるか、ここの人間は知らないらしい」
少し悲しそうな声で言いながら、堂々とした足取りでご主人様は店内に入っていきます。
心の中でネズミに変えられた従業員さんに謝りながらも彼についていきました。
- Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.16 )
- 日時: 2015/04/07 21:45
- 名前: yesod
エリックさんひでぇwww
でもこれで「リーマン、〜」バージョンの【○ミーのおいしいレストラン】ができますね!w
- Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.17 )
- 日時: 2015/04/07 21:55
- 名前: モンブラン博士
yesodさんへ
そうですね!多分この調子でいくとそうなると思います!
- Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.18 )
- 日時: 2015/04/08 07:46
- 名前: モンブラン博士
レストランはバイキング方式で、様々な料理が並べられていました。
どれも見た事も聞いた事もない料理ばかりで、とても美味しそうです。
「何でも好きな物を選んで食べていいよ」
「ありがとうございます!」
ご主人様のご好意をありがたく受けとって、僕は料理を次々にお皿にとっていきました。
どの料理も味わってみたいと思いましたので、全ての料理を少量ずつ入れて食べることにしました。
「「いただきます」」
僕達は景色がよく見える窓側の2人席に座って料理を食べ始めます。
料理の味はどれも最高に美味しく、本当に僕が味わってもいいのかと思えるものばかりです。
一通り食べ終わった後、僕はエリック様に訊ねてみることにしました。
「あの、エリック様。僕はあなたの一奴隷に過ぎないのに、どうしてこんなにもお優しくしてくださるのですか?」
すると彼は微笑んで、
「君は、私の初恋の女の子に似ているからね」
「初恋の人……ですか?」
「そうだよ」
彼は腕を組むと、ゆっくりとした口調で初恋の話を聞かせてくださいました。