大人二次小説(BLGL・二次15禁)

獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】
日時: 2015/04/05 14:11
名前: モンブラン博士

本作は複雑ファジーで連載中の「リーマン世界を駆ける」の二次創作となっています。もちろん、作者様からは許可をいただいております。
獣人の少年執事の健気で無償の愛を主人に捧げ続ける姿を一生懸命書きたいと思います。

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Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.3 )
日時: 2015/04/05 15:11
名前: モンブラン博士

僕は獣人と呼ばれる種族の中でも希少種と言われている、フェネック族の生まれです。
その出自もあってか、様々な人の手に買われてきました。僕を買い取るのは上流階級の人達がほとんどで、彼らはまるで僕を芸術品のように仲間に見せびらかして楽しんでいました。
一応、僕は獣人とは言え心を持っていますから、その扱いに対しては不満を抱いていましたが、それを口にすると暴力を振るわれるので、何も言わずに過ごしていました。
まるで彫刻のように半日間、裸で台の上に身動きをほとんど取らせてもらえず、立っているのは恥ずかしくとても辛いことでしたが、奴隷というのはそういうものだと諦めて、言いつけを守っていたのです。
食事は1日に2回あったのですが、ほとんどが残飯でまともな食事にありつくことはありませんでした。
そして何より苦痛だったのは、ご主人様が連れてきた友人たちの夜の相手をしないといけないことでした。
僕は恥ずかしさと苦痛の地獄の毎日を過ごすうち、段々自分の容姿が嫌いになってきました。
どうして、こんな容姿に生まれてきたのでしょう。
この女の子みたいな容姿のせいでこんな目にあうのなら、いっそのこと、ゴキブリにでもなった方が遥かにマシなのではないでしょうか。
そんなある日、転機が訪れました。
その日、ひとりの男性が僕の住んでいる家でもある洋服屋にやって来ました。
彼は台の上に佇んでいる僕の姿を見るなり、涙を流すと、そっと体に触れました。
不思議なことに、今まで体を触ってくる人々は、皆下心が丸見えでしたが、彼は違っていました。なぜだかわからないのですが、その手からは深い悲しみが伝わってきたのです。
そんな風に触られるのは初めてでしたので、心の中で驚いていますと、ご主人様がやってきて言いました。

「お客様、当店ご自慢の奴隷を気にいっていただけましたか? もしお望みなら奥の部屋で相手をさせることもできますよ」

その言葉を聞いた男性は、「フム……」と唸って、

「この獣人の少年を頂こう。値段はいくらかね?」

すると、ご主人様は息を飲んで、低姿勢で告げました。

「お客様、この奴隷は非常に高価なものですが、いいのですか?」
「構わない。値段はいくらかね」
「金貨50枚です」

Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.4 )
日時: 2015/04/05 19:59
名前: モンブラン博士

ご主人様の言葉を訊いて、目の前が真っ暗になりました
金貨50枚。金貨はお金の中で1番の価値を持っていると聞いています。
それが1枚あるだけで、パンが何個も買えてしまうほどの価値があるのです。
ですが、その男の人は、指をパチンと鳴らし虚空から大量の金貨を出現させて、

「全部で1000枚ある。釣りはいらん。では、彼を貰って行くよ」
「も、もちろんOKですとも、お客様!」

こうして、ご主人様はウハウハしながら、僕を彼に押し付けました。

「主人、きみは服を着させるということを知らんのかね」
「は、はあ……どんな服がよろしいので」
「何でも構わん。きみが彼に似合うと思った服を選んで試着させたまえ」

そして、元のご主人様が初めて僕に着させた服は、1番安い生地で出来たボロボロの奴隷の服でした。
新しいご主人様は、僕の恰好を一瞥した後手を握り、

「では、この店を去るとしよう」
「ハイ、ご主人様!」

Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.5 )
日時: 2015/04/05 21:01
名前: yesod

おお、魔法で金貨を出したのですか!
エリックさんGJ!
そして元の主人、金貨を1000枚も出してもらったのに安物の服なんて
ケチすぎるwww

Re: 獣人少年執事ミシェル世界を駆ける【R18】 ( No.6 )
日時: 2015/04/05 21:06
名前: モンブラン博士

yesod さんへ
魔法で金貨を出してみました(笑)
いわれてみれば元の主人は相当にケチですね。

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