大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【文スト】芥敦ばっかり【敦総受け】
- 日時: 2019/06/19 05:53
- 名前: デイズ
もう1つスレを作ってみました☆←
だって芥敦可愛いんだもん……。
※注意※
◇最近知ったばかりなのでキャラの口調が可笑しくなるかもしれません。
◇1つ1つが長文
◇残念ながら、文才は持ち合わせておりません。
◇たまに誤字脱字して、見つけても直しません。だってめんどくs((((
◇長編すぎる。
◇芥敦ばっかり
以上が大丈夫な方のみ、どうぞ!
リクエストなどありましたら芥敦、太敦、中敦ぐらいまでなら大丈夫です!
よろしくお願いいたします!
▲▽ △▼ ▲▽ △▼
*……執筆中
**……更新停止中
『呼び名』/芥敦>>1
『初デエト』/芥敦>>2
◇◆ ■□ ◇◆ ■□
- Re: 【文スト】芥敦ばっかり【敦総受け】 ( No.1 )
- 日時: 2018/07/29 21:34
- 名前: デイズ
『呼び名』
Said : 敦
「ねぇ、芥川……。」
「なんだ人虎。」
「其れ、やめない?」
もう辺りはすっかり夜が更けていた。僕は探偵社の仕事を終えると芥川が部屋の前で待っていて、なんとなくの流れで芥川の家に来ていた。部屋に1人で居る鏡花ちゃんには申し訳ないけど、「朝には戻るから」と云って、なんとか部屋を出ることに成功。
そのまま、芥川の家のうちの近くに泊まることに。
今は芥川の肩に寄り掛かりながら、本を読んでいてふと思った。
「……何が不満か、人虎。」
「嗚呼ーっ、其れだよ其れ!」
躯を起き上がらせ、芥川を指差す。
芥川は意味が分からないという顔で此方を見ているが、此処迄云ってまだ分からないのか。
僕は、その"人虎"という呼び名が気に食わない。
歪み合ってた頃の呼び名が定着仕手しまって、此れが当たり前に成りつつあるのが嫌なのである。
なんか、嫌なんだよな。人虎って。
僕は芥川の名前を呼んでいるのに、芥川は僕の事を名前で呼んでは呉れない。
もう、そういう仲なんだし、そろそろ云って欲しい。
僕と芥川、恋仲なんだしさ。
「僕には何か分からぬ。詳しく話せ、人虎」
「だーかーらっ、其の呼び名!どうにか成らないの?!」
「僕が僕であるように、人虎が人虎である故どうにも成らぬ。」
「違うってばっ!」
「煩い、喚くな愚者め。」
糞、こいつ真面目に取り合っては呉れない。
僕がそんな事を云ったから少しは気にしてくれたけど、今は無視して読書を再開してる。何なんだよ。此の野郎……。
もう一寸詳しく云わないといけないのか。
「だから、人虎じゃなくて。……ちゃんと名前で呼んで欲しい。」
「始めからそう云え。」
呆れたように芥川は云うと、パタンと本を閉じた。
もしかして、こいつ最初から気付いてたのかよ。そして、態々僕の口から云わせる心算だったのか。
「否、人に物事を頼む時は、己もするのだろうな、敦」
「へ?」
さらりと名前を口にされて、少し呆気に取られる。
でも、芥川が呼んで呉れた。一寸だけ、恥ずかしくなったけど嬉しかった。
「ありがとう、芥川。」
「違う。」
お礼を云ったら、何故か遮られた。
一体何なんだよ。
「芥川ではない、龍之介だ。」
「え?」
何を云ってるんだろう。あ、もしかして……僕の名前を呼んでやったんだから、お前も名前で呼べ的な?
……えぇっ?!
「僕に……そう呼べと?」
「然り。其れが当然故。」
「無理無理無理無理っ!!」
僕は頚が取れるんじゃないかって位横に振った。
芥川を名前で呼ぶなんて、なんか恥ずかしいし無理!
「云わぬのならそれでも善い。僕も云わぬだけだ。」
「……っ。」
狡い。
きっと、分かってて云ってるんだ。
そんな奴の手中に転がされるなんて真っ平御免だけど、名前呼んで欲しいし。
……。
「云えば、良いのか?」
「然り。」
はぁーっと大きく息を吐き出す。
何でだろう、なんか緊張する。芥川は、本を置いて僕の方に視線を向けている。
そんなに見られたら……、恥ずかしい。
「……龍之介。」
「其れで善い、敦。」
ボソッと小さい声で云ったのに、芥川……いや、龍之介は嬉しそうに云って呉れた。
ドキドキと鼓動が激しくて顔も火照っているけど、何だか嬉しくて笑みが溢れてしまう。
「あく……龍之介、今日一緒に寝よう。」
「敦が云うのなら仕方がない。」
なんだか幸せだった。
** ** ** **
あ、あれっ?
終わり方が雑すぎた。
こんな感じですがよろしくお願いいたします!
- Re: 【文スト】芥敦ばっかり【敦総受け】 ( No.2 )
- 日時: 2018/07/31 07:40
- 名前: デイズ
『初デエト』
Said : 敦
「人虎、何処かへ出掛けよう。」
「……へ?」
一寸した昼下がり。探偵社の昼休みの時間帯に、芥川と会うために外で昼食を取っていた。
手近な定食屋に入り、茶漬けを食べようと箸を上げたときに、芥川の第一声。
「何処かって、何処へ?」
「何処かは何処かだ、愚者め。」
当たり前に思う事を聞いたら、答えになっていない答えが返ってきた。しかも愚者って……、貶されたし。目の前の芥川はそんな事を気にしている様子は無く、お茶を旨そうに煤っている。
何なんだよ……もう。
「だから、何処かっていっても、いろんな場所が在るだろう?決めないと、場所によっては行けないかもしれないンだし。」
「何っ、僕と行くのが嫌だと……?」
「違う違う、そうじゃ無くて……って、やめてやめて!こんな場所で羅生門出さないで!!」
なんか、話が通じないんですけど……。
不吉にうようよと波打っていた芥川の服は、少しずつだけど静まり始めていた。
全く、何こんな事でピリピリしているのか。なんで、何処かに行くって云うだけで、こんな神経を尖らせて……。
取り敢えずよく判らないけど、お茶漬けが冷めるので食べることに。
この際、二人は無言で黙々と食べていた。おかげで、芥川が気になってお茶漬けの味所では無くなって仕舞った。
「で、何処にするの?」
「僕は知らぬ。」
定食屋を出ても相変わらずこんな感じである。何なのだ彼奴は。
何だか、此の態度に腹が立ってきた。
「あっそ。じゃあ、良いよ。何もないなら、僕も行かないし。」
すると隣から物凄い殺気を感じ、振り替える間も無く羅生門がびゅうっとスレスレを通り抜けた。驚きすぎて、悲鳴も上げる隙がなかった。
羅生門は僕を囲むように、近くの壁に突き刺さっていて、逃げる術もない。
恐る恐る芥川の方を見てみると、無表情乍も起こっているのは一目瞭然だった。
「明日、探偵社を休め。」
「えっ、無理……」
「拒むのなら、容赦はしないぞ。」
「何をっ!?判った判ったっ!休む休む休みますっ!」
此のまま否定を続けたら、絶対殺される目だったので急いで首を縦に振る。
僕がやっと頷くと、芥川は無表情乍も満足そうな感じで羅生門を引っ込めていった。
「最初からそうすれば善いものを……。まあ、良い。明日、迎えに上がる。その日に備え準備を整えよ。」
それだけ云うと、芥川は羅生門を使って何処かへと行って仕舞った。
一体、何なのだろう。
結局は、明日芥川と二人で、何処かへと行くのか。
ん……?
芥川と二人……??
「あ……。」
今更だけど、何故芥川がああ云ったのか判って仕舞った。
きっと、これは……。いや、確証は無いけども……。
一人で火照る頬を押さえた。
きっと、デエトをする心算なんだ。
続き>>3
- Re: 【文スト】芥敦ばっかり【敦総受け】 ( No.3 )
- 日時: 2018/08/01 22:03
- 名前: デイズ
Said : 敦
ピピピッ ピピピッ
「……38.5℃。」
体温計の電子音が微かに鳴り、鏡花ちゃんが其処に表示された数字を呟く様に読み上げる。少しだけ表情が曇っている。
「御免ね、鏡花ちゃん。何か、風邪を惹いちゃったみたい。」
態とらしくごほごほと咳き込むと、更に鏡花ちゃんの表情が心配そうになった。
ん〜、我ながら結構上手いかも。
「私も……探偵社、休む。」
「駄目だよ鏡花ちゃん!ちゃんと行って。僕の事は大丈夫だからさ。」
「でも……。」
「大丈夫。」
「……判った。」
ふ〜、危なかった。
此のまま休まれちゃ、風邪を惹いていないのが判ってしまうから。善かった、何とか誤魔化せた。
僕は鏡花ちゃんに今日は探偵社を休むという事を伝えるよう頼み、鏡花ちゃんは惜しそう乍も軽く手を振って部屋から出て行った。
パタン。
扉の閉じる音が仕手、僕はやっとホッと胸を撫で下ろす。
善かった、バレなくて。
実は鏡花ちゃんに渡した体温計は、壊れていて2℃程高い数値を出すのだ。つまりは、其れから2℃引くと、36.5℃という何とも健康的な数値に為るのだ。
では、早速準備をしなくては。
といっても、僕には探偵社の皆さんが買って来て呉れた、彼の服しかないので何時もと同じ服に腕を通す。準備しろって言われても此れしか無いから、準備の仕様がない。
ちゃんと着替え終わり、埃とか塵が付いていないか目視で確認して、大丈夫そうなので部屋から出た。
「うわあぁぁっ!!」
「遅い、何を仕手いる。」
鍵をかけ終えたら直ぐに僕の躯が中に浮いた。
吃驚して声をあげたら、案の定芥川の声が聞こえて腹の所にぐるぐると羅生門が巻き付いているのが見えた。
何なんだよこいつ。
「仕様がないでしょ、鏡花ちゃんが怪しんだら終わりだし。」
「知らぬ。何故、鏡花が其処で出てくる。」
「一緒に住んでるからだよ。」
「何っ、同棲かっ。貴様ら、何時其の様な関係にっ!」
キリキリと腹に巻き付かれている羅生門が、少しずつ絞まってきて腹がぐぐっと圧迫される。
待って、出掛けるよりも彼奴に殺される。
「違うってば!部屋の数が無いから、僕の部屋に居るだけ!そんな関係じゃないってば!」
「ほう、僕に法螺を吹くのか。なら、地獄の苦しみを与えてやろう。羅生門―…」
「痛い痛い痛いっ!嘘じゃないって!っいうか、こんな所で羅生門使うな!仮にもお前指名手配犯だぞ!」
「知らぬ。」
「だああああっ!!」
腕を虎化して、何とか抜け出す事に成功。
又羅生門を僕に伸ばしてくるのを避けつつ、芥川に近寄って抱き締めた。
「大丈夫、僕は芥川だけだから。」
「重畳。」
此れでやっと羅生門を引っ込めて呉れて、なんとか一段落。
「人虎、貴様何故其の様な格好なのだ。」
「えっ、駄目かな。」
「駄目に決まってるであろう。僕とて、違うというのに。」
「へっ?」
そう云われて芥川の服をまじまじと見つめる。確かに、黒っぽいから気付かなかったけど、何時もの洋服では無かった。
私服なんだ、なんか格好いい。
「御免なさい。でも、僕此れしか洋服が無くて……。」
「愚者め。其の様な格好だと、探偵社の奴と鉢合わせした時にバレるであろう。」
はぁ、と溜め息を吐く芥川。何故、他の服を買わなかったのかと云いたげな表情である。
仕様がないだろ。お金のあるポートマフィアと違って此方は安月給料なんだから。
生活費だけでも、お金が無くなってしまう。
「はぁ、行くぞ。人虎。」
「え、何処に?」
そう云うと嫌悪を露にした顔で此方を振り返った。
「其れ位自分で検せ、愚者め。」
何だか、結構愚者って云われた様な気がする。
すたすたと僕を置いて行く芥川の背中を、急いで追いかけた。
続き>>4