大人二次小説(BLGL・二次15禁)

銀土 記憶喪失ネタ
日時: 2019/09/05 13:27
名前: 月

俺は知らなかった
彼奴が俺と出会う前、どんな奴で
どんな人付き合いをしていたのか
そんな事なんて、俺は知らない
また万事屋と喧嘩してしまった
いつも通り自然に仲直りできるかと思ってたけど
そんな世の中甘くはなかった
次に会った時彼奴は
俺の記憶をごっそりと無くしてしまっていた

ーーー

はい、おはようございます、こんにちは、こんばんは
月です。
これは銀時が土方の事、つまり恋仲の事など全部、忘れてしまった話です
一応ハピエンにするつもり
昔の恋人設定で高杉が出てきます
記憶なくした銀時は高杉が恋人だと思っています
土方病みます
これでもかってぐらいに暗いです
それでも良い方、ゆっくりしていってください

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Re: 銀土 記憶喪失ネタ  ( No.2 )
日時: 2019/09/05 15:59
名前: 月

俺は土方さんがそう言う姿を見ながらちくりと胸が痛んだ
それが何なのかは分からない
でも、何か大事な事を忘れている気がする
それだけだった

「俺は坂田銀時。攘夷浪士で、白夜叉って呼ばれてる。なぁ、アンタ晋助どこにいるか知ってるか?」
「俺は知らねえ。高杉なら天人とどこか行ってるだろうよ」
「天人…!?彼奴、攫われてんのか!?急いで助けに…ッ」
「行くな。彼奴は自分から望んでやったんだよ。それにその怪我だ、せめて治してからにした方が良い。」
「ッ……分かった」

色々聞きたいことはあったが、とりあえず従う事にした
目が覚めたので俺は自宅で安静にしていろと言われた
どうやらそこにいるチャイナ服の女と眼鏡の男と一緒に万事屋という仕事をやっているらしい。
俺はなにかと親切にしてくれる土方さんの事を何度か二人に聞いてみたが、二人とも言葉を濁すばかりであった
何か思い出すかもしれない、と連れ出された街で何度か会ったが、微笑んで軽く会釈したり、目を逸らして通り過ぎたりと、随分よそよそしかった

俺が記憶の断片を思い出したのは満月の夜だった
月を眺めながら酒を呑んでいると誰かの姿が思い浮かんだ
浮かんだは良いが靄がかかったようにその人の顔は思い出せず
でも、思い出して心が暖かくなるような
そんな思い出だった

「……銀時、見てみろ……月、綺麗だぞ…」

今のは誰の声だろう
幻聴なのは分かっているのに
また頭に嬉しそうに、少し照れながら笑う相手の顔が思い浮かぶ
それはどこか、土方さんに似ていた


Re: 銀土 記憶喪失ネタ  ( No.3 )
日時: 2020/02/05 13:13
名前: たじま

これ、すきでした。続きよみたいな

Re: 銀土 記憶喪失ネタ  ( No.4 )
日時: 2020/02/12 14:23
名前: 月

わぁぁ…ありがとうございます、ただいま頑張ってない頭を絞り出して考えてますので他の神作品を読みながらゆるりとお待ちください…
待たせてしまって申し訳ないです

Re: 銀土 記憶喪失ネタ  ( No.5 )
日時: 2020/02/12 18:49
名前: 月

そして、時は過ぎ、銀時が記憶を失ってから2週間が経った
あれからもチャイナと眼鏡が思い出の場所へと銀時を連れ出して行ったみたいだが、ことごとく覚えていなかったらしい。
二人の話によると、銀時は高杉に凄く会いたがっているという
俺が恋人だという今の記憶を失い、白夜叉としての記憶しかない今の彼奴の事を考えたら、高杉に会えるよう手助けをするのも一つの方法だった
もしかしたら、高杉を更生させてくれるかもしれない、とも思った。
ただそれは、犯罪者の元へ一般市民を送るという、一種の裏切りに過ぎなかった
今の俺の立場的にも、個人的にも、とても彼奴を高杉の元へ行く手助けをしようとは思えなかった
銀時が高杉と一緒になって犯罪者になり、それを俺が追うのは嫌だった
あれから俺は彼奴が何か思い出す可能性にかけて、出会いの場所へと連れて行ったり、飲みに行ったりしていた
だが、戻る筈も無くダラダラと1週間、2週間と過ぎこのザマだ。
今日も俺は懲りる事なく、彼奴と飲みに出たのだった
ーーー
「…さん、土方さん!」

…しまった。今までの出来事を思い出していて彼奴の話を聞いてなかったな…

「あ、あの…土方、さん?」
「…どうした、なんか不満でもあったか?手前の好みの甘味だろ」
「いや、そういうわけじゃ…甘味は美味しいですけど…」

銀時は言いづらそうに口ごもり、視線を下に落とす
いつもの銀時らしくない行動に俺は不思議に思いながら

「別に遠慮すんなよ、聞きてぇ事あるならなんでも聞けって」

と促すと銀時は視線を下に落としたまま

「晋助…高杉の場所って、分からないですか?」

と呟いた。
相変わらず高杉だけを見るんだな、まぁ、当たり前だが。
針で胸を刺されたような痛みに気付かぬフリをして笑顔を貼り付け、俺は答えた

「分からねぇ。俺も、探してはいるんだがな…お前の恋人、だろう?」

嘘だ。探してなんか居ない。だが銀時は少しも疑わずに俺の言葉に嬉しそうな顔をして

「はい!俺の大事な大事な恋人です。いつか土方さんにも会わせてあげたいです」

会ってるよ、嫌と言うほど。
…敵として

「…そうか、どんな奴なんだ?」

銀時にそう聞いてやると笑みを浮かべたまま銀時はスラスラと答えた

好物を食べている時の笑顔が可愛いとか、敵と戦う時に見せる不敵な笑みが好きだとか、とにかく色々。
喋って満足したのか、銀時がコップの中の酒を飲み干し、喉を潤した後で俺に聞いた

「土方さんは、恋人っていないんですか?」

今、お前だと言っても信じないだろう。

「…居ねぇな、お前も大事にしてやれよ、高杉って奴をよ。」

と、笑いながら言ってやった。
銀時は嬉しそうに頷き、甘味をもう一つ頼んだ。
ーーー
酔っ払ってしまったのか、銀時は店ですやすやと眠ってしまっていた
どうしたものかと苦笑しながら見つめていると、ふとこの銀髪の綺麗な頭に触れたくなった
そっと手を伸ばし、その銀髪に触れようとするとーーー
その俺の手を、銀時の手が掴んだ。

「何、しようとしてんだよ」

冷たい響きと共に銀時の赤い双眸が、俺を睨みつけていた

「何しようとしてんだって、聞いてんだ。」

冷たく、突き放すような声に俺は慌てて手を引っ込め、微笑みながら伝えた

「…すまねぇな、急に撫でたくなってよ。」
「悪いけど、この髪も、体も、全部晋助のものだ。例え土方さんでも触る事は許さねぇ。触っていいのは、晋助だけだ」

何処かで、ガラスが割れるような音がした
嗚呼、胸が押し潰されそうだ
愛していた相手に、そこまで突き離されてしまったらいくら俺だって耐えきれない。
気がついたら俺は、泣き出してしまっていた。

「…っあ、土方さん、すいません…俺、ついムキになっちゃって…」

ふといつもの優しい顔に戻った銀時が、俺の頬に流れる涙を拭おうと手を伸ばしてくる

「触るな!…お前は、俺の、…クソッ」

その手を振り払い、素早く立ち上がると金を置いて走って店を出て行った

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