大人二次小説(BLGL・二次15禁)

文スト 双黒
日時: 2019/11/08 23:33
名前: 鶉

うずらのたまごです。

文スト

だざぁと中也さんばっか。

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Re: 文スト 双黒 ( No.12 )
日時: 2019/11/11 23:12
名前: 鶉

【11/11】

…う………うや

ちゅうや!

何ンだよ…
人が珍しく休みもらってるってのに…
此処んとこ出勤日はほぼ寝てねェンだ
今日ぐらい、寝させろ…




中也っ

だから…
何ンだッて…

起きないのかな〜?
あぁ、起きないんだね
…そっちがその気なら私、

ぼそぼそ。



!?!?!?!?


予想外の言葉に、慌てて起き上がると
布団が上に載せていたタオルごと
落ちる音が聞こえた。
が、そんなことに気をかける余裕も無い。
「糞太宰が…」
寝不足で痛む頭を、殊更に痛ませる厄介な問題…
太宰の顔が目の前にあった。



「中也、私とポッキイゲエムをしようじゃないか!」

「…。」
ふっざけんな。
俺は寝る。
以上。

Re: 文スト 双黒 ( No.13 )
日時: 2019/11/12 00:15
名前: 鶉

「あぁ…」
中也は言うだけ言って
布団をずりずりと引き上げ、
元通りベッドに納まってしまった。
「中也〜」
私はそれでもめげずに、健気に、
暫く声を掛けていた。
「中也、ねえ起きておくれよぉ」
だが、私の願いも虚しく

すー すー…

ちょっぴり眉間に皺が
寄ってしまってはいるけれど、
それはそれは穏やかな顔で
眠りについていた。
「…。」
私はそっと中也の、傷さえなければ
驚くほどに白く、滑らかな肌に触れる。
ふふふ。中也…本当に綺麗だよねぇ。
そして、布団を捲って
ぴょいとベッドに潜り込む。
その時、一瞬だけ
彼が何かを言ったような気がした。
おや、と思ってもう一度顔を覗くと
さっきと同じ、静かな寝息をたてている。
やっぱり気のせいだったみたいだねえ。
「いつもお疲れ様だね、中也。…お休み」
あ、あと。

ちゅ

今度こそ、本当のお休みなさいだ。
私はくるりと体を反転させて
2人の人が一緒に入りきるには
一寸、否…大分狭過ぎる布団を被り直し
丸まって寝ている彼の首に
頭を預ける格好をとる。
中也の小さな、それでいて
しっかりとした暖かな温度が伝わってきた。
ああ…
思い描いていたのとは少し違う形だけど…
一緒にベッドに寝るっていうのは
叶った、かもしれないなあ。




そんな2人が一緒に眠っている姿を
山と積まれたお菓子の箱達は
机の上から静かに、見守っておりました。

Re: 文スト 双黒 ( No.14 )
日時: 2020/01/07 20:43
名前: 鶉

…つもり、だった筈なのだけれど。




中也が腕を伸ばす。
「またぁ?」
私は態とらしく溜め息を吐き。
何度やったって君の短い手では私に届かないよ、と。
中也の指先がシャツを掠めた瞬間
明らかに馬鹿にしているのが伝わる動きで
ひょいと避けてやる。
「って、ちょっ…」
ただ、重心が前に傾けられていたせいで
そのまま彼の体はこっちへ倒れてきた。
そして、床へ向かっているのはどうやら中也だけでないぞと
その重みを預けられた私は気づいてしまった。

どすん。

割と静かな音で済んだのは、
無駄に金をかけられた内装のいつもはあまり感じられない
品質の良さという恩恵を被ったからだろう。で。
「君、無意味に体重だけはあるんだね?
座るとこが違うでしょう。さっさと向こうにいってくれる?」
床に私を押しつけている中也に言う。
しかし、わりィと謝ることも無く、身動きもせず。
「…とうとう、脳まで筋肉に置き換わってしまったの?」
私が半ば引きつった声で皮肉を言っても、
いつもはぎゃんぎゃん五月蝿い口を閉じ
ずっと此方に目をやったままだ。

「ねぇ、いい加減に…」

Re: 文スト 双黒 ( No.15 )
日時: 2020/03/12 20:46
名前: 鶉

してよ、という私の言葉は
発せられること無く中也の口に食べられてしまった。

はぁぁぁあっ!?
「蛞蝓と接吻とか有り得ないんですけどっていうかそもそもわざわざ同性と唇を合わせるなんて正気の沙汰とは思えないよほんとにおかしいんじゃ」
触れられたのはほんの一瞬だったようで、
ひたすらにまくし立てているのが私だと気づいた所で正気になった。
どうやらその間、不覚にも私の脳は完全にショートさせられていたようだった。
散々喚いて、でも足りなくてまだまだ言ってやると息継ぎをしていた私に、
「手前からすりゃ、世の人間全員が奇妙奇天烈だろォな」
そして、俺が幾ら妙ちきりんなことしたッて、何故そんなことをするのかは、手前には、一生、分からねェ。
さっき迄の怒りが薄れて代わりに諦めが滲んだ声で。
私の文句と全く関係の無い台詞を吐いた後、中也は再び口付けた。

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