官能小説(オリジナル18禁小説)

【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc…
日時: 2015/11/20 15:12
名前: 結衣香

r15位を目指してかいちゃいます・・・
妖怪ウォッチで知らないキャラがある方は、ググって下さい^^

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Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.20 )
日時: 2016/01/09 15:42
名前: 結衣香

百鬼(→→)影 いっきまーす

番外編(オロフミ小説)  

      『私の恋は、雨模様。』

闇に包まれるこの地を人間は恐怖の目で見るだろう。
しかし、人間は、生を持ったままここへ訪れることはない。
生を持つ人間にとっては異次元、死とされる御魂だけがこの場所をしっている。

ここは、地獄である。

闇に包まれる暗くて恐ろしい場所

妖怪となれなかった人間の魂、または、ごく稀であるが、極楽へ行けなかった者の魂がさまよい続ける場所で、夜な夜な悲鳴の声が聞えてくる場所でもある。


そんな地獄を取り仕切る地獄小国の姫がいた…幼い面持ちだが目には光のない冷徹な眼差し、誰もが恐れる存在だったらしい。

美しい紫の暗い瞳、藤色と菖蒲色の髪、姫を表す漆黒色の闇の簪、そして強い暗黒を見せるという闇の妖術をもっていた

この妖術は、もっと幼い時から、教えられていたが、これほど上手くなるとは誰も予想していなかった
しかし、妖術が使えるようになると感情をほとんど失ってしまう…

あの者がここへ来るまでは、姫は、感情無き妖怪だったのである


姫の名は、百鬼姫。















「はぁぁぁ あの者は、いつ来るのだっ わらわは、首を長くして待っているというのに…わらわの気持ちも知らず、いったいどこをほっつき歩いてるのだ」

地獄の闇夜に丸く大きな朱の月がちょうど真ん中へ、来た頃…姫は、屋敷の縁側で月を眺めていた

ついたため息には、はやく会いたいという感情と恋心を混じえていた

「百鬼姫様…」

姫に仕える侍女の一人が、縁側に来て、深々と頭を下げた

「面を上げよ…あの者が来たのか?」

普段みせない笑みが悪戯っぽく表情にでていた
そんな表情をみて、言いづらくなったのだろう…首をぎこちなく横に振った

「来たのは来たんですが、ムラマサ様でございます…姫様 裏キュン太様もいらっしゃいますが」

姫は、「そうか」と言うと、もとの表情へもどした

「 通せ  」



ムラマサというのは、武士妖怪である。
血を求め様々な者を切っていく恐れられる武士妖怪である

たまに、武士妖怪の集団しょうブシ、マサムネ、クサナギとここへ訪れるのだが…今日は、相棒?下僕?関係の裏キュン太と来ていた
裏キュン太とは、可愛い面持ちのくせに腹黒妖怪と有名な奴だ…。

「フン  予想はずれの奴が来てすまないな…百鬼」

相変わらず人を見下すような表情をするムラマサが裏キュン太と共に縁側へ入ってきた

「ムラマサと裏キュン太か…久しぶりであるな 用があるのか? わらわに…」

ムラマサが、百鬼の横に音を立てず座る

「影の奴がここへ来ると聞いて…わざわざ来てやったのだ 挨拶くらいしてやろうかと思ってな…」
どうやら、あの者というのは、影オロチのことらしい
「そうか…わらわは、こうして影の帰りを待っているのだが、何時が過ぎても影はやって来んのだ 一体何処に居るのか」

百鬼は、切なそうに顔をうつむかせた
まさに恋する乙女の顔だった

ムラマサも感じ取っているらしい

ちらっと細い目で百鬼を見る

「まだ来てないんですかキュン…ちぇっ暇つぶしに力比べでもしようかと思ってたのに、まだきてないのかよ」

裏キュン太は、百鬼の面持ちを気にせず言い放つ

「ひと月に一度しか会えぬから…暇がつぶれぬのだ そのほうと一緒だな」

裏キュン太にすこし笑顔をみせる姫

「なあ…百鬼 やはり影に恋をしているのであろう…」

図星だったので…顔があつくなる

恋に鈍そうな性格のムラマサがなぜかいきなりフッ込んできた話が恋だとは…

驚きの表情も混じえる百鬼

「何故そのほうは、分かるのじゃ わらわは、気づかないようにしたのに」

はぁとため息をつくムラマサ

「面持ちからわかるぞ…恐らくほとんどの者が知っているはずだ」

裏キュン太は例外らしく「そうなの?」って顔をしているが
そこは、はずしておこう

「わらわに感情を教えてくれたのは、影だ…様々な戦い方も教えてくれたが…上達して稀に見れる影の笑顔が好いておったのじゃ」

初々しい恋の面持ちで話す百鬼だったが今度は悲しそうな顔になった

「しかしのお わらわの師のような存在の影なのだ…恋なんぞ儚く消えるだけ…わらわは、嬉しそうにする影の笑顔を見るだけでいいんじゃ…こうやってたまにここへ帰ってくるだけの影を見るだけで…」

そしてつらそうに笑う


表情をころころ変える百鬼姫は、確かに感情を持っていた

「百鬼姫様想いくらい伝えていいんじゃねーの?キュン もしかしたら影の奴に想う者とか出てくるかもしれないんでしょキュン?」

裏キュン太は、面倒臭そうに答える

「影の奴にかっ!? 影は、恋なんぞ……」
確かに、今までは、そうだったが…影は男

「でしょ? 僕は、恋なんてしないキュンが…影がしないとは限らないし…」

裏キュン太は、いつも痛いところを突いてくる
百鬼は、しばらく考えるようにうつむいた。

「そういえば…影とオロチの家に文花がいたようだが…」

文花とは……?
女子の名ではあるが…誰じゃ

「愛らしい顔で…妖怪のなかでも話題中の話題の人間なのだ…」

「またですかキュン…最近、文花の話多いですよご主人… 最近呼び出し無くなったじゃないですか…まだ未練持ちですかキュン」

うるさいと言うようにムラマサは、裏キュン太を睨む
肩をすぼめて縮こまる裏キュン太

そこに、先ほど来た侍女が縁側へ入ってきた

「百鬼姫様、影オロチ様が参られましたよ 荷物をお預けの後ここへ来られるそうです…」

「そうか…分かった」

侍女は、下がる
そして、ムラマサと裏キュン太も立ち上がった。

「なんじゃ…挨拶はせんでよいのか? 」

ムラマサは、こくんと頷いた

「用事を思い出してな…すぐ戻らなければならない それに話は、二人でしたいだろう?」

いつもツンとしていて少し暗い印象のムラマサが気を使ってくれたらしい

「じゃあ、頑張ってねー百鬼姫様」

裏キュン太も百鬼に声をかけた

「ああ…ありがとう」

二人とも下がっていった…そして入ってきたのは…自分が愛しく想う影オロチだった。

続く

微妙にムラフミでしたね・・・笑
















Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.21 )
日時: 2016/01/16 11:37
名前: 結衣香


「久しぶりだな…百鬼」

影は、嬉しそうに笑う
久しぶりに会う兄のような感じで

「ああ…そっ…そうだな 待ち焦がれておったぞ」

何故か緊張してしまう…裏キュン太にあんな事言われたからか?
それとも…影が来た嬉しさ恥ずかしさか?

大人の顔立ち、綺麗な髪、よく懐く双龍…あまり変わっていないのにどことなく新鮮だった

「少し背が伸びたのか…?我がいない間に成長したようだな…」

会うたびに小さな冗談を言ってくれるところもすごく懐かしい気がする
いや、彼にとっては真面目にいっているのだろうが…自分にとっては冗談に聞えてしまう

「わっわらわをからかうのではないっ 小童扱いもやめいっ////」

会ってすぐにそんなに言われると…恋焦がれる自分にとっては傷つくのだがなぁ

「んっ?……どうした? 顔が赤いぞ…」

自分がこんな感情を抱いている時に額に手をなんの疑いもなく置くところ…そこがまた、意地らしい

「もうっ…やめいっ /// いくらそなたより背が低いからといって小童扱いすると噛み付くぞっ」

本当は、嬉しいのだが…つい牙をむいてしまう

「すまない…最初にまわり込まず綺麗になったなと素直に言えばよかったな…」

影は、すらりと言う。

こいつ…天然なのか…表情を変えず真正面からそう言うか? 普通…
昔から天然だったが

「ああ…もう そういう冗談は、やめんか! 本当にそなたなにも変わってないのじゃなぁ 」

キョトンとして百鬼を見つめる
そんなところは、愛嬌がある

「そうか…残念だ…腕は、自分なりに磨いたつもりだったのだが…」

シュンとなる影オロチ

「そっそこまで言ってないであろう!? ///外見じゃ!外見っそれと表情じゃっ」

無理やり強気でいう百鬼
しかし、すこし嬉しそうだった

「そうか…外見や表情は、変えられるように頑張る…」

中途半端ですが…一旦切ります
続きは、また今度(ペコッ










Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.22 )
日時: 2016/01/19 20:45
名前: 結衣香

「影には、好きな女子は、いるのか?」


聞かなければいけないはずなのに…怖くて聞けない
聞いてしまえば…影は、わらわから離れるのではないか…?

でも聞きたいのじゃ…
そしてわらわは、「好き」と告いたい

しばらくの沈黙の間、姫は自分の思いと葛藤していた

朱に染まる闇夜の月は、西の空へと移っていた
もうすぐ朝が来る地獄小国の朝が…

姫は、心を落ち着かせるように大きく息を吸い気づかれないように小さく息を吐く

「のう…影…その方恋はしておるのか…? そっその友として聞いておきたいとおもってな…」

随分様子の違う百鬼におどろいてか…影オロチは首をかしげる


「あっ///あの…そのぉ 影もそのような歳であろう?」

変ないい訳が次から次へと口からこぼれ出る


影は、静かに月へと目を移した

「ああ…恋か…そうだな… してるのかもしれないな…  我は今日そなたに会いに来る用事は、なかった。 頭に残る少女の影をどうにか消したかったがために来たんだ… 」

まさかの答えだった…いや百鬼にとっては想定内だったのだろう

百鬼は、そうかと落ち着いた様子でうなずいた

内心は、ざわついた様子だったが表情は、いつもの顔だった

「影も恋をするとはな…」

影オロチは、少し目じりに涙を浮かべていた
いつもは、心冷徹な男であるのに

「我の好きな娘は、人間だ…文花という 美しい女子で…優しく明るい。 我にとっては太陽だ」

影オロチは、黒い闇の妖気でつくられた双龍を撫でた
目にたまる雫は、影オロチらしくない

「太陽に届かぬ影は、後ろへ下がるだけ…太陽は、共に居て過ごせる青空を選ぶのみ…」

横顔は、恋悩む美しい男だった

「文花はオロチと共にいるのが一番なのだ…我は、それを暖かい目で見守るだけなのだ」

双龍は、主である影を心配してか、涙を双龍自身が吸い取った

わらわも、あの龍達のように影の涙を癒せたのなら…

しかしわらわには、到底できぬ事
文花という小娘にしか…

「影…もう帰れ…わらわは、泣き顔のお前には、会いとうない… また笑えるときが来たら来てもよいが…けじめは、つけて来い」

影は、涙をこらえ笑い…うなずいた

「ああ…そうしよう…百鬼…ありがとう」

立ち上がった影を追うことはわらわは、しなかった












ただ願う事は、ひとつだけ…

『影が、幸せになりますように』

それだけだった。



わらわは、もう失恋したのじゃ…   しかし良かった…影に嫌われる事なく終わったのだ


もう恋は、しないだろう…当分


わらわの恋は、雨模様
わたしの恋は、雨模様


終わり


つぎからまた、『オロフミ』再開でーすっ





Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.23 )
日時: 2016/01/20 21:56
名前: 結衣香

『好きの意味とは…』

オロチ→←フミカ→? (←)影オロチ 気味ですっ

オロフミ最終章でございますっ


朝が来た…
普段とは違う朝がきた

普段の朝は、あったかいベットの上で迎える小学生らしい朝…でもここは、妖魔の国
オロチのお屋敷
薄暗い部屋の中…木の雨戸の小さな隙間からスウッと光の筋が通るのを閉じた瞼で感じていた

変わらないのは暖かく包むお布団だけ…かな

最近ここに住み着いたように居るけれど本当の居場所は、人間界のママやパパが居るところ…さくら住宅街にある普通の家
友達が近くに住んでいて…だからかな

友達の声が聞きたくなっちゃう

寂しいわけじゃない…反対のもっと暖かい気持ちなの 
オロチが優しい心を戻したから

すっごく嬉しい

本当は、帰らなきゃ、家で頑張ってくれてる妖怪達に悪いから…バクに「ありがとう」って言わないと
帰ったら…帰ったら…とかずっと考えていたけれど…正直帰りたくないような…


ああっもうっ オロチと一緒にいたいんだよっ…なんて



「んん〜暖かい…ほっこりほっこり…」

朝の木漏れ日が瞼で感じるはずなのにお布団が離してくれないみたい

寝返りをうつ

お布団と肌がこすれる音

ぐるりと返った


すると鼻の頭をくすぐる何かがあった
毛…? 動物…?

目は閉じている私だからなんなのか分からない

優しい香りがした。

ゆっくり瞼をあけた
そこに居るのは深い海の色の髪で片方の目を隠すオロチがいた。

「えっ………あっ 私オロチと寝てたんだ…」

やけに暖かい布団だなって思ったから…

横で優しい寝息をたてるオロチ…

「かわいいなっオロチって」

優しく髪を上から下へと撫でてあげた

こそばゆいような顔をしてまた寝息をたてる。

続きは、明日?かきますっ
眠いので切ります(ペコッ
コメント受付中ですっ











Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.24 )
日時: 2016/01/24 12:22
名前: 結衣香

最終章が終わったらの目次的な…

『オレ自称してた頃…一人の少女を飼っていました』オロ(←?)フミ

『私の恋は、雨模様。』  影(←←)百鬼

『好きの意味とは…』  オロチ→←フミカ→?(←)影

後々…

オロフミ[part2]番外編  《音楽パロ》死ネタ

両大将フミ r−15

番外編…じょろ→?←やも アリかも

という感じでーす!
まだまだ、後で目次発表あるので…よろです^^

Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.25 )
日時: 2016/01/24 19:00
名前: 結衣香

「フミ…ここに居るのか…開けていいか?」

オロチの部屋と外の廊下を仕切る大きな襖の向こう側
少し元気のないような影君の声が…低く聞えた

「あの…フミ?」

返事がないのに焦ったのか、すこし驚いたような声がする

「あっあのー、ごめんっ いるよ」

横では、オロチが気持ちよく寝てるからなるべく起こさないように小声で答える
聞えてないといいな

もちろん影君には、聞えるようにはしたけれど

「すまない…あの…いつもの部屋にいなかったから…まだ寝るか?」

こっちに来て欲しいって感じの声…

どうしたんだろう…

「今、起きるところだったの…そっちに行くね」

本当は、もう少し休んで行こうとおもったんだけど…やっぱりなんか影君が心配

「そう…じゃあ、飯の用意をしよう…すまないが、手伝ってくれるか?」

さっきより元気な声にもどった。

寂しいのかな

「うんっもちろんっ そうするよ」

暖かな布団からでて、私が入ってた分の余った布団を暑くならないようにオロチにかけてあげる
疲れているのかなかなか起きないのが面白いところ

「じゃあ…ご飯作るから…」

聞えていないはずのオロチに耳打ちする


風鈴が下がっていた。
涼しい音が部屋中に響く

台所には、いつものように影君が立っている。

「おはよう…フミ」

いつものように優しく笑うけどすこしやっぱり疲れ気味

「昨日は、どこかに行ってたの? 疲れ気味だけど…大丈夫?」


影君は、今気づいたかのように目をこする

「だっ大丈夫だ///」

そんなのウソ 目の下に薄く黒いクマができている、それが唯一の証拠
黒い肌の冷たい肌の影君でもよく分かる

細く伸びたクマ

恥ずかしそうに顔を赤らめる影君だけど…

赤らめる?

「ちょっと!影君! 風邪ひいてるんじゃないの!?」

影君は、首を横に振ってるようだけど…絶対絶対風邪ひいてる 影君は、少し苦しそう

嫌がる影君の額に無理やり手を当てる

予想通りあつくなっている

風邪だ

「やっぱりっ だめだよっ こんな体で動いたらっ 」

その声を聞いてなのか…影君の体が不安定なようで…揺れた
その瞬間


後ろに倒れてしまった

「だからダメだって!」

無理やり起きようとする影君を押しとどめる

「いや…フミにつくらせるわけにはいかないんだ…」

それって…ご飯? 
台所には、使い方の分からない…昔らしい道具がいっぱい…
それを心配してくれてるの?

釜戸ぐらいは、使えるって

「大丈夫だから…今日は、寝てて」



またまた中途半端ですが…切ります

Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.26 )
日時: 2016/01/25 14:43
名前: 結衣香

r15…かもかも


影君をなるべく近くの部屋、仕切りひとつの部屋に寝かせた。
これは、影君のご要望「近くにいたい」……を叶えたからなのです

「フ…フミ…だ 大丈夫か?」

大丈夫か?…なんて聞きたいのは、こっちですよーっ
釜戸の扱いならお婆ちゃんの家でよくやってるし、作ってるところもよく見てる…
御粥くらいならどーってことないよ!

「大丈夫だよ 影君、御粥食べれる? もうすぐできそうなんだけど…」

味は、どうかわからないけど…
多分大丈夫だと…信じて

「ああ…フミが作ったのなら食べる」

いたずらっぽい顔をしてそうな少し弾んだ声が聞えてきた

味には、保障なしの一発勝負!?ですから
自信は、ございませんよ

「よーし…じゃあラストスパートがんばりまーす」

励ますようにわたしも弾んだ元気な声で答える

後ろでは、小さな笑いの声が聞えていた
なにを笑ってんだか


卵をトロンとほぐして溶かし…釜戸で炊いた御粥に入れる…ちょうどよく黄色の卵が固まった


味はというと…まぁ 私にしてはおいしいけれど、ママやおばあちゃんの味には程遠いそこそこの味

ご飯にもこげが少し入っていて…その部分は、かたいし…

「フミ…できたのか?」

気づけばすぐ後ろに影君いるし………

「あっあっあの…えっと…ちょっと失敗作…かな  ご飯がところどころかたいし…ちょっと不味いかな…」

今思い出したこと…それは、影君の作るお料理は、どれもおいしかった事
わたしなんて足元にもおよばない

だから、影君にみられないように釜戸とその内容を後ずさりしながらでも隠してる私だけど
影君は、そんなの気にしない

お構いなしにお茶碗に盛った御粥に指をつける
そして口元へ…パクリ

「ごめんね…」

影君は、私の頭をなでる

「おいしいではないか…早く茶碗についでくれ…」

お世辞のつもりなのか分からないけど…嬉しかった

r15は、この次です…多分…

Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.27 )
日時: 2016/03/05 11:46
名前: 結衣香

影目線

フミは、本当に優しいと思う。
優しくて暖かくてなにもかもをつつんでくれて…

そんなフミは、恋に関しては、鈍い…というか…感じてない…というか
我の『はじめての好き』を感じていない

オロチ…我の兄上とは、なんども交わりを交わしている。
はじめは、兄上は、正気を戻さないまま行った危険な交わりで…フミの体にはたくさんの傷がついていた

我は、フミをその時に抱いた

気持ちは、抑えながらも…フミの傷を治すためだけに

人の体温は、温かいのだと知った
愛らしい顔が横で眠っているという嬉しさも味わった

しかし、兄上が正気を取り戻してから…フミは、部屋には来なくなった

フミは、兄上に大切にされている。
本当に、これで良かったんだなと感じたが…同時になにか失った気がした。

優しいフミは、我の為にお粥を作ってくれている
こんなに身近にいるのに…我の気持ちは、伝わらない




フミの粥を味見した。
我の作る味より優しい味がした。
不思議と笑みがでてしまう

「うまいな…人間界でもしっかり母親の手伝いをしているのか…」

「そんな暇ないよ 学校の宿題が増えちゃって…でも、終わったらお風呂掃除とか箸並べとかしてるよ…」

「そうか…頑張ってるのだな…  学校とやらは楽しいか?」

「うん 仲良しの友達が一緒に遊んでくれるんだ…サトちゃんは、皆思いの優しい子で…マイちゃんは、オシャレ好きな可愛い子で…めぐみちゃんは、元気いっぱいの明るい子で…しおりちゃんは、勉強熱心な優等生…みんな大好きだよ」

「ふーん…フミは、みんなから愛されてるのだな…」

「カンチ君は、クールで唯一のお金持ち、クマ君は、力持ちで男らしいし、ダニエル君は、関西弁交じりの外国人、マオ君は、私と同じで妖怪が見えるんだよ……あっ でも平凡で普通なケータ君とは、家が近くて、よく遊んでるよ」

聞いてるだけでも、自分が人間だったらなと思ってしまう
そう考えるだけで胸がキュウッと苦しくなる

人間と妖怪は、生きてる時間が全く違う……我も人間に生まれていれば…願ってはいけないことを、つい願ってしまう


「なぁ、フミ…やはり人間界に帰りたいか?」

フミにとっては、一ヶ月くらいに感じているだろう…人間界は、どのくらい時がたったのだろう。

「ううん…っていったらウソになるね…ママに会いたいなって思っちゃうんだ…でもね、今人間界に帰りたいとは思わないよ
 影君ともっとお話したいし…オロチとも分かり合えたばっかりだもん…」

弾んだ声には、曇りもない笑顔…
ホッと安心してしまうこの気持ちは、まだ誰にもしられたくない

フミは、まだ一緒にいてくれる

「それより、食べないと治らないよ…あっ、でも無理しないでいいからね…おいしくないから」

「まったく、フミは… おいしいに決まってるではないか…それに心があったまる…」

フミの頬が桃色に色づいた

このまま我のものにはならないのだろうな……





続く   お久しぶりです…駄作者ここに見参! 笑



Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.28 )
日時: 2016/04/05 10:15
名前: 結衣香

新しい小説作りました…よかったらのぞきに来てみてください。

Re: 【妖怪ウォッチ】 主にフミちゃん受け 『オロフミ』etc… ( No.29 )
日時: 2016/04/06 14:59
名前: 結衣香

続き…

我が、粥を食べたあと…フミは、先に眠っていた…
しばらくは、我が粥を口にしているのを幸せそうな顔でみていたのだが…だんだん瞼がおちていった

「フミ…… 我の事は、嫌いか? 兄上…いや、オロチが好いておるのか?」

愛らしい…美しい…
目の前で眠るその者は、我の者にはならぬのか…

片手に持った茶碗と箸を置き、コロンと転がるフミを布団の方へ引き寄せた…

この腕は、離したくない…

「う……んっ あったかい…」

寝言が聞える…

影は、愛らしい声を放つフミの柔らかい唇に自分の唇をかぶせた…

やはり、ひとくち、口を付けてしまうとそれ以上を望んでしまう

「甘い…」

フミは、変わらず、起きる様子もない…

影は、先ほど口付けたフミの唇を人差し指でなぞる…
指先にかかる、暖かい寝息は、人間の温かみを感じる。

影は、いつか女郎蜘蛛にもらった薬を懐にしまっていたのを思い出した…
静かに懐に手を忍ばせて小さな小瓶を取り出した

確かに、麻酔作用のある薬だった。

影は、フミの口にその小瓶を傾かせ…液を飲ませた

「すまない……我は、そなたを手に入れたい…許してくれ…」

と言っても、フミは、優しいから許してくれるのだろう…

試しに口付けをする。
起きないのは、承知の上だが…  やはり、柔らかい唇


影は、自分の持つ隠密の術をかけた…

あとは、影のするようになる…

フミの口を開け…唇を奪う…今度の接吻は、口の中で舌を重ねる…クチュリと音が鳴る
お互いの息が重なる

「……ふぅんっ はぁっ」
息が続かない事が苦しいのか…途中嘆くような声が木霊す

それを聞き…影の頬も少し赤くなった…

クチュリ…

お互いの液が糸を引く…

影は、獣のように…フミを汚していった


続く…(次もr‐15? 指定を匂わせてるが…)

コメよろです^^


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