大人なりきり掲示板
- 百田様といちいちっ
- 日時: 2019/01/06 23:24
- 名前: リーリス (ID: nLPrrFyW)
題名通りとなります〜
関係者以外の書き込み、荒らしは厳禁。けれど注意とかなら大丈夫です〜
- Re: 百田様といちいちっ ( No.27 )
- 日時: 2019/01/08 22:20
- 名前: リーリス (ID: nLPrrFyW)
「気に入ったんなら持って帰りなさい。包むぐらいはしてあげる」
相手の反応にそう言葉を投げかけつつも、少し眠たげに小さな欠伸を一つ。出会った時から今の今まで、いつものような毒舌や強気な発言がなかったのは眠いからなのかもしれない。勿論初対面の相手に悪印象を与えられないというのも一つの理由だろうが。
「で、何でわざわざお茶をしに来たのかしら。まだ何かあるの?」
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刃組の頭が倒れたの知ったのは数日ほど前だ。愉快そうな自分たちの頭は笑いながらそう言った後、「様子を見てきてやれ」と命令を出してきた。潰してこいと言わない所が珍しい。そう思いながらも組員も連れず一人、刃組の事務所へと足を運ぶ。
「あー、誰かいるっすかねー?」
コンコンと扉を叩きつつ声をかける。蹴り飛ばしてもいいけど喧嘩をふっかけに来たわけじゃないし、自分はあまり乱暴なことは好まないのだ。
- Re: 百田様といちいちっ ( No.28 )
- 日時: 2019/01/08 22:36
- 名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)
相手の言葉にそこまでされる程甘味に飢えちゃいねぇよと返し唇の端を親指の腹で乱暴に拭う。
欠伸をする相手を眺めればなんつーか呑気な女だなと呆れる半分お茶を飲みに来た自分も随分もであり呑気だったのはおあいこかと思い改める。
「いーや、今日はもう良い。様子見だ」
勢い良く立ち上がるとコートを翻し部屋の出口へ。後ろを向くことなくひらりと手を振りまたなとだけ零し部屋を出て。
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『お嬢...!何やら男が事務所前で訪ねて来ていますが』
頭を抱えて呻こうかと思った。こうも悪い予感というのは的中する。組員の報告を受け極めて冷静に返す。
「同業者だな?」
『へい』
「...用を聞いて来い。場合によって対処を考える」
勢い良く返事をした若い組員を使いに走らせる間に適当にスキニーの尻ポケット忍ばせた短刀に触れ息を吐く。私が出るまでも無いだろうが一応こういう空気はピリピリとするのだ。
- Re: 百田様といちいちっ ( No.29 )
- 日時: 2019/01/08 22:47
- 名前: リーリス (ID: nLPrrFyW)
「……ええ、またね」
多分聞こえないであろう小さな声でそう返しながらも背中を見送る。見送りには行かなくていいだろう、流石に大人数で襲いかかるほど私のファミリーも馬鹿では無いはずだ。 気を張っていたからか疲労感に目を細めれば、「あー上手く出来てたかしら」と言葉を漏らしつつ、ソファーへともたれかかって腕で目を覆う。
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バタバタと聞こえた足音、扉が開けば同業者であろう男が用はなんだと尋ねてくる。瞳に浮かぶのは警戒の色だ。そりゃそうだよねん、なんて軽い気持ちで思いつつもへらりと笑えば、相手の警戒を少しでも薄めるためにと両手を軽く上にあげて。
「んー、様子見ってやつ?おやっさん倒れたって聞いたからよ。他の組に荒らされてねーかなって、そんな心配的な?」
- Re: 百田様といちいちっ ( No.30 )
- 日時: 2019/01/08 23:58
- 名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)
「待たせたな。帰んぞ」
屋敷を出る途中の廊下で背中に痛い程突き刺さる視線にガン無視を決め込み無事車へ戻ると安堵の表情を浮かべドアを開ける側近に小さく笑いかけた。次来るのもきっと遠く無い話だ。乗り際屋敷を見上げもう一度またなと呟きドアを閉めた。
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『はぁ?他の組に心配されるような筋合いはねぇよ!!』
組員の怒鳴り声が聞こえる。やりあっている風でも無いし何を怒っているのだろう。少しだけ、そう思いながら正面玄関へとこっそり降りて行き物陰に隠れ様子を伺う。
うちの組員が金髪長身の男にガンを飛ばしているのが見受けられる。
ん?ていうか...
「ひと、り、...?」
- Re: 百田様といちいちっ ( No.31 )
- 日時: 2019/01/09 00:07
- 名前: リーリス (ID: nLPrrFyW)
「………ん、っ」
浮上した意識と共に声を漏らす。目を開ければ心配そうにこちらを見る二つの瞳、どうやらあのまま眠っていたらしい。微かに痛む体に眉を顰めつつも体を起こせば、「少し疲れただけよ。風にでも当たってくるわ」と幼なじみに言いつつ軽く頭を撫でてから、気分を切り替えるために外へと足を伸ばす。
(日にちを飛ばす、このまま再び合わせる、その辺のご判断はおまかせ致します)
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「そりゃそーだけどさ、そんなに怒んなよ」
ヘラヘラと笑いつつもその怒りを受け止める。確かに巫山戯るなって感じだよなぁ、なんて内心のんびりと思っていれば、微かに感じた気配の方を見ればほんの少しだけ目を丸くしたあと、上げていた片方の手を胸元を当ててから軽く頭を下げて。
「初めまして、そこに隠れてる可愛らしいお嬢さん。とりあえずこの人どうにかしてくれる?」
- Re: 百田様といちいちっ ( No.32 )
- 日時: 2019/01/09 00:20
- 名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)
夜も更けた頃、バイクに一人跨り屋敷を抜け出すというボスらしからぬ行動を起こし向かったのは再びレーノ家である。かっぱらった武器の確認をしていたのだが特注の拳銃に入れる弾がない。意味ねぇじゃんかと息を吐き面倒なので一人でお忍びで来たのだ。あの女の元になら一人で行っても良いような気がして。
「よっ、と」
屋敷の近くへ適当にバイクを留め、ヘルメットを脱ぐと夜風が冷たく、思わず眉根を寄せた。
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「...!」
気づかれてしまうのは予想外でぴくりと一瞬肩が跳ねるも敏いなと思いながら見つかったのなら仕方ないと慎重に出て行く。
「...ここが何処かや自体を知って来たのだろう。何用だ」
ヘラヘラとした胡散臭い雰囲気を放つ来客に、万が一を考え組員の若干後ろで問いかける。
- Re: 百田様といちいちっ ( No.33 )
- 日時: 2019/01/09 06:50
- 名前: リーリス (ID: nLPrrFyW)
暗いのも一人なのも苦手ではあるけれど、あまり疲れているところは見せたくないのでやはり一人で出てきて正解だった。屋敷の周りをぐるりと一周する為に歩みを進める。夜風は冷たく、今着ている服では少し風邪を引きそうだ。
「……ルカ、ね。もう会うことなんてないでしょうけど」
昼間のことを思い出して息を吐き出す。どうせならハニトラでも仕掛ければよかった、なんて思いながら、少しだけ悔やんでいる自分に呆れ笑いを浮かべて。
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「ん、さっきも言ったけどちょいと心配でね?」
素直に出てきたことに笑いつつ、問われれば素直にそう答えを返す。言っていることに嘘はない。自分の所ではなく他の所に荒らされることが、どうやらウチの頭は見過ごせないらしいのだ。
「ま、何もしないから安心してよ。頭がいない所を狙うなんてこと、俺達はしないからさ」
- Re: 百田様といちいちっ ( No.34 )
- 日時: 2019/01/09 19:22
- 名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)
「さぁて、どうしたもんかねェ...」
バイクを降りて屋敷に近づくは良いもののここから先は何も考えていなかった。ご丁寧にインターフォンを鳴らしたところで歓迎されるとは到底思えないしかといって他にあの女に会える手段など持ち合わせていない。片手をコートのポケットへ突っ込み参ったというようにがしがし頭を掻くと息を吐いて屋敷を周囲を見渡して。
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「ほぅ...それはご丁寧にどうも」
正直いって意味はわからないが実質危害を加える気は今の所無さ気なので適当に返事をして冷たい目で相手を一瞥する。
「見ての通り心配はご無用だ。分かったのなら長に報告しにでも帰れ」
こういう軽薄な奴は苦手だ。さっさと厄介ごとは済ませてしまおうと半ば命令口調でそう述べて。
- Re: 百田様といちいちっ ( No.35 )
- 日時: 2019/01/09 21:36
- 名前: リーリス (ID: nLPrrFyW)
月明かりに照られされ人影が見えれば、思わず歩みを止めてナイフへと手を伸ばす。この時間にこんな場所にいるなんて何用か。仕留めるべきでは、なんて思いながらも目を凝らせば、徐々にハッキリとしたその輪郭に思わず口角が上がって。
「お兄さん、こんな夜更けにどうかしたの?」
努めて甘い声を出す。先程まで思い描いていた相手なのだから、やはり自分の十八番を試したくなったのだ。
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「おや、気が強いお嬢さんや」
ぱちぱちと瞬きをして、すぐにニンマリと楽しそうな笑みを見せる。気が強い女性は大物になる。父親よりよっぽどいいのでは、なんて思いつつも手を下ろせば、「もう少しお喋りしよーとして?」と困ったように言って。
- Re: 百田様といちいちっ ( No.36 )
- 日時: 2019/01/09 23:22
- 名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)
「あ"?...あ、ちょーどいい。おめぇを探してたんだ」
耳にこびりつく様な甘ったるい声に威嚇の意味を込めドスの効いた声音で返事をし、振り返ればそこに居た相手に少し驚く。手間が省けたと上機嫌で相手に近づいて行き。
「お前が見繕った銃、専用の弾が必要だったろ。ちゃんと付けて寄越せっつの」
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目を瞑りやや俯くと軽く息を吐き出す。覚悟した様な、ただ面倒臭がっている様ななんとも言えない溜息だ。
「...初対面で更によそ組の君と何を話せと言うんだ、」
馬鹿なのかと言いた気な目で相手を見つめると眉根を訝しむ様に寄せ、腕を組み何処までも高圧的な態度を取るのは女だからと舐められた経験が幾つもある故だろう。