大人オリジナル小説
- 壊してしまえ。
- 日時: 2011/02/16 19:45
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw
こんばんはonこんにちは。
ネタがないけど何か書きたいなぁと思いまたスレ立ててみました。
ちなみに花言葉の約束の続編として書くつもりです。
前の話を知らない人でも楽しめるようにしていこうと思ってます。
では、宜しくお願いします。
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【目次】
>>1 プロローグ
>>2 一章 「ガラスの海で、溺れたい」
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- Re: 壊してしまえ。 ( No.8 )
- 日時: 2011/02/17 21:03
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw
二時間目は、算数だった。小学校の授業は、大体一時間目国語、二時間目算数がお決まりである。理由は聞いたことあるけど忘れてしまった。
「で、こことここを計算するの。だから、答えがこう。質問なければ次行くよ」
淡々と話しながら、授業を進める担任の丸井先生。私は黒板に書かれる文字を書き写し、授業を聞き、ノートを取るという3つの行動を同時に継続する。一時間目は聞き流して適当にノートを取っただけだったけど算数は苦手なんでちゃんとやんないと。ずっと学校も休んでたし。まぁ、塾行ってるからその辺は大丈夫だけどね。
心の中で呟き、時計を見てみると授業は半分を超えていてあと10分で終わりだった。私はノートを鉛筆の文字で埋める手を止め、窓を見てみる。やっぱり空は、暗いまま。灰色の雲で埋め尽くされ、太陽の日差しは全く地上に届いていなかった。
「はい、次のページ行くよ」
丸井先生の声を聞き、私は教科書のページをめくる。大分前から転校は決まってたから教科書は調達済みである。
窓を見るのを止め、私はまたノートに黒板の文字を書き写し始める。
「じゃあ、ここの@とA宿題ね。明日、ノート持ってくる事。じゃあ終わるよ」
丸井先生はチョークを置き、日直の笹島とかいう人を見つめる。
「気をつけ」
「はい」
「これで、二時間目の学習を終わります」
「終わりまーす」
終わりの挨拶を引き金として、クラスメート達は立ち上がる。
さぁ、今のうちに逃げよう。
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