キーンコーンカーンコーン
いつものように学校も終わり放課後になった。
鞄に教科書などを入れて帰る支度をしていた。
「ちーちゃん、今日もアルバイト?」
『え、ああ、うん。そうなんだ。ごめんね』
「毎日、毎日大変だね……!思ったんだけど…ちーちゃんどこで働いてるの?」
『(え……どこでって…)……ファーストフードのお店だよ』
「えーどこの?今度行ってもいい?」
『…いや、来てもわたしは奥で皿洗いとかだからさ……じゃあ、またね』
ガラガラッ
そう冷たく言い放つとわたしは教室を出た。
仕事の[香奈用]の携帯を取り出した。
ピッピピ…
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From:香奈
題名:
本文:学校終わりました。
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ピッ。
[送信しました]
数秒後に電話が鳴った。
プルルルルプルルルル…
[リリー]
『あ、はい。もしもし…』
「もしもし?学校お疲れ様。今日のターゲットの話しをするから、今すぐ会社に来てちょうだい」
『了解です』
______3801号室______
ガチャッ
『こんにちはー』
「あ、来たわね♪おかえり♪ホーリーから詳しく聞いてちょうだい」
『あ、はい』
そういうと、ホーリーがいる部屋に向った。
灯もつかずにパソコンが何台も置いてあって
高速なスピードでホーリーはとにかく手を動かしていた。
『ホ、ホーリー…?』
「…っ、あ。香奈ちゃん♪なんだか久しぶり♪早速説明するから…ささっ座って」
紅茶が置かれた机の前のソファにわたしは腰を下ろした。
「今回は、いつものようにお店にくるひととは少し違うんだ。だからちょっとややこしいかもしれない。ターゲットは[痴漢をする人]だからね。」
『あっ…(それって凛が言ってた……)』
「心当たりある…みたいだね?その人達をうまくムショにぶち込んでやろうよ。」
『どうやって…いつもみたいなメイクは…』
「するよもちろん。[千草ちゃん]じゃなくてただの[女子高校生]にね。香奈ちゃんなら、きっと簡単さ……やり方はね…____」
『えぇ…わかったわ。』