大人オリジナル小説
- 狂い始めた歯車が
- 日時: 2012/06/04 14:09
- 名前: ここ
―最初は皆、誰とも普通に接していて、特に良いところもなく、また悪いところもなかった。
―ところがある日、『何か』がそれを変貌させた。
―それから、歯車が狂って行った。
―そして、最後には、壊れてしまった。
―これは、古川小学校6−1が、徐々に歯車を狂わせて行く物語。
- Re: 狂い始めた歯車が ( No.6 )
- 日時: 2012/06/06 17:34
- 名前: ここ
5.「お楽しみ」は給食の時間でも続く
「うぁー、楽しかったーぁ」
「疲れたねえー。」
「…ねー、こんなに疲れたのも、あいつ(美月)の所為じゃなーい?」
「あ!そーいえば!じゃあ、罰…しよっかぁ。」
私とほのかの会話で、そんなアイディアが浮かんだ。
じゃあ、早速…
「ねーぇ、アンタの所為で疲れちゃったんだけどー」
「アンタは何にもしないでただ突っ立ってただけでしょぉー?」
「だからさあ、給食配るの全部やってねー♪」
美月は相変わらず戸惑っているが、だいぶ慣れたのかなにも言わずに給食のおばさんが持ってきた食管や食器を運んできて、すごい速さで配って行った。
そして配るのがあと1つと言う時に、美月はパンを床に落としてしまった。
それはなんと、私のものだった。
私は頭の中がストレスでいっぱいになり、それをすぐに美月にぶつけた。
「ねえ、責任とってよ。あ、そうだ、アンタのと取り換えればいいのか。」
そう言って、美月のモノと取り換えると、私はすぐに美月の落した美月の食べるパンを、思いっきり踏みつぶした。
少々砂がついた。
美月は急いで掃おうとしたが、私は容赦なく
「罰としてぇ、そのまま食べてよー。」
と言うと、美月は口に入れなかった。
口に押し込もうとしたが、到底無理だった。
なので、私は皆を呼んで、男子に美月の手と足と顔を押さえつけ、口を無理やり開かせた。
そのうちに、私が思いっきり砂の付いたパンを口に押し付けた。
美月はなにやらモゴモゴと言っていたが、知ったこっちゃない。
美月は泣きながら、パンを食べていた。
(いじめが酷くなると同時に、歯車も狂う)