大人オリジナル小説
- 狂い始めた歯車が
- 日時: 2012/06/04 14:09
- 名前: ここ
―最初は皆、誰とも普通に接していて、特に良いところもなく、また悪いところもなかった。
―ところがある日、『何か』がそれを変貌させた。
―それから、歯車が狂って行った。
―そして、最後には、壊れてしまった。
―これは、古川小学校6−1が、徐々に歯車を狂わせて行く物語。
- Re: 狂い始めた歯車が ( No.5 )
- 日時: 2012/06/05 20:00
- 名前: ここ
5.鞭の刑
「っ…」
結構痛いらしく、美月は頬を抑えながら弱弱しく声を出した。
頬が赤くなっている。
友恵は構うわけもなくカァン、カァンと音を響かせながら美月に鞭をぶつけていった。
私たちが感心しながら見ていると、友恵は「倉庫に普通の縄跳びがあるでしょぉーっ、それぶつけなさぁーい、ない人はバスケットボールをぶつけるのを続けて」と言った。
私たちはその通りにして、私は縄跳びを使ったのだが、これもまた結構な爽快感。
楽しくなってきて、皆もヒートアップ。
縄の掴み手が頬、頭にぶつかる音、ボールが激しくお腹にぶつかる音、色々な音が体育館内に響いていた。
美月の頬は光っていた。
恐らく涙だろう。
それを見ると、私たちは隙無く
「うわ、泣いてるよwwwwきんもー★」
「鼻水出てね?うわw」
「ちょwwwもうだめwww」
と笑いだした。
美月はクゥクゥ唸りながら泣いているが、それを見て助けようとする者は当然いなく、ただただ空しくカァン、という音が響き渡った。
(痛みをひたすら色々な方法で与える鬼たち)
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