大人オリジナル小説

狂い始めた歯車が
日時: 2012/06/04 14:09
名前: ここ

―最初は皆、誰とも普通に接していて、特に良いところもなく、また悪いところもなかった。

―ところがある日、『何か』がそれを変貌させた。

―それから、歯車が狂って行った。

―そして、最後には、壊れてしまった。

―これは、古川小学校6−1が、徐々に歯車を狂わせて行く物語。

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: 狂い始めた歯車が ( No.4 )
日時: 2012/06/05 20:01
名前: ここ

4.「授業」はやがて「お楽しみ」へと

キーンコーンカーンコーン…
授業始まりのチャイム、だが6−1にとっては「お楽しみ」の開幕のお知らせでもあった。
チャイムが鳴ると、全員(美月以外)一斉に立ち上がり、全速力で体育館に走って行った。
美月は何が何だか分からなかったらしく、手惑いながらも追いつこうと息を切らせながら体育館に走って行った。

美月がこっち(体育館)に来たときは、もう皆既に集まっていて、皆一斉に美月を睨みつけた。
美月は怯えて、少し足を震わせながら整列に入って行こうとした。
美月は、突き飛ばされた。

結構突き飛ばす方の力が強かったのか、美月はダァン、という大きな音を体育館中に響かせて倒れた。
朝の事から、「私はいじめのターゲットになった」と認識したらしく、泣きそうな顔で起きあがった。
すると、皆次々に、
「何その顔。アホ面してんじゃねぇよ。キモいんだけど。」
「うざい。うわ、泣きそーだよーこの子ーw」
「何ぃ?アンタ、なんか文句あるのぉ?」
と、美月に暴言を次々に吐いていった。
勿論、私も。

美月はますます泣きそうになりながら、整列をした。
で、準備運動が始まるわけもなく、皆でバスケットボールを一人1個ずつ持ってきた。
無い人はそれ以外の固いボールを。
美月は「え?え?」と戸惑っている。
イライラする。

皆そう思ったらしく、ほのかを始めとし皆が美月に向けてボールを投げて行った。
上手い人は、遠くから顔を狙って投げた。
ボールは次々に美月の顔、お腹、足首に当たっていった。
私たちが高笑いしながら美月を見ていると、友恵が何やら閃いたらしく、長縄を持って来た。
何だろう?と思っていると、友恵は勢いよく美月に向かって縄を鞭のように使って、美月にカァン、と音がするほど激しく縄の掴み手をぶつけた。
(戸惑う犠牲者、喜ぶ鬼たち)

Page:1 2 3 4 5 6 7



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。