大人オリジナル小説
- 狂い始めた歯車が
- 日時: 2012/06/04 14:09
- 名前: ここ
―最初は皆、誰とも普通に接していて、特に良いところもなく、また悪いところもなかった。
―ところがある日、『何か』がそれを変貌させた。
―それから、歯車が狂って行った。
―そして、最後には、壊れてしまった。
―これは、古川小学校6−1が、徐々に歯車を狂わせて行く物語。
- Re: 狂い始めた歯車が ( No.1 )
- 日時: 2012/06/04 14:21
- 名前: ここ
1.始まり
「おい細田ー!プリント出したかー?」
「あー、3分間待ってー」
此処は6年1組、特に問題点も優れた点も無い普通のクラス。
だが、その『正常さ』はある出来事によって徐々に『狂って』ゆく。
その出来事は、正に今日起こった。
「ねーえ、今日美月ちゃん遅いね」
「遅刻」
「へー、珍しい」
この物語は、『細田 恵美』の視点から作り出される。
(物語始まり、視点を細田恵美に変更)
美月が遅刻なんて珍しい。
美月といえば、真面目で、忘れ物や遅刻なんて過去1回もない女の子なのに。
先生も、意外そうに「今日は吉田は遅刻か?珍しいな」なんて言ってた。
そんな事を考えていると、ドアがガラッ、という音を教室に響かせて開いた。
ドアに立っているのは、美月だった。
しかし、美月は、あまりにも変わり果てた姿に変貌していた。
(歯車はここから狂い始める)
PR