大人オリジナル小説
- 狂い始めた歯車が
- 日時: 2012/06/04 14:09
- 名前: ここ
―最初は皆、誰とも普通に接していて、特に良いところもなく、また悪いところもなかった。
―ところがある日、『何か』がそれを変貌させた。
―それから、歯車が狂って行った。
―そして、最後には、壊れてしまった。
―これは、古川小学校6−1が、徐々に歯車を狂わせて行く物語。
- Re: 狂い始めた歯車が ( No.2 )
- 日時: 2012/06/04 14:34
- 名前: ここ
2 1つ目の変貌、いじめ
美月は、なんと髪をビチョビチョに濡らして、顔は泥まみれ、服はチョークの粉だらけ、という有様だった。
どうしたの、その様子は!
と、聞こうとした。
すると、背後からこう囁かれた。
「あれさぁ、うちらがやったのよぉ。」
「美月、ウザいと思ってたんだよねぇ。」
「ちょっとぶりっ子っぽくない?」
私は、何だか怖く感じた。
しかし、その裏腹に『共感』を感じてもいた。
確かに、美月はちょっと偉そうだったかも。
男子の前では確かに可愛こぶってたかも。
囁きはまだ続いた。
「ねー、そう思うでしょぉ。」
「だからさぁ、皆で、
『いじめ』
ちゃわない?」
これにも、私は良いかも、と思った。
楽しいかもしれないし、ストレス解消で勉強もはかどっちゃったりw?
囁きはまだまだ続いた。
「賛成ならぁ、休み時間に教室にいてよ。美月は委員会でいないし。」
私の心の迷いはもう無かった。
いじめちゃおう。
(やがて皆がそう思い、いじめは始まる)
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