大人オリジナル小説

リストカットとイジメ。・・・やめて
日時: 2012/06/20 21:12
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc


はじめまして。冬ノ華 神ノ音と申すものです。
この板で初めて書かして頂きます。
至らないところがおアリだと思います。おおありです。
だから、気兼ねなく言って欲しいです!

注意
・中傷・荒らしはおやめください。
・批判は受け付けますが、あまりひどいものはおやめください。
・私はガラスです。扱い方にご注意を。
・私のことが嫌いという方は今すぐ回れ右で。

コメントお友達待っています!

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Re: リストカットとイジメ。・・・やめて ( No.24 )
日時: 2012/07/06 20:35
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc


 「俺はてめぇみてぇな雑魚だいっきらいなんだよ!
  もっと前見て生きろ!しゃんとしろよ!…何が生きがい″だよ?お前の。あるのか?ンなもん。
  楽しいか!?生きていて」
 未流礪の力強い声が安娜の心に、胸に、響く。
 
 そう、未流礪くんの言うとおりだ。と思った。
 
 雑魚だよ。自分は、そう弱い。
 
 だって、何もできないもん。したくてもできないもん。

 誰も、私を見てくれないもん。
 
 だって、興味ないでしょ?居ても邪魔なだけでしょ?
 
 なら、何にもしないほうがいいじゃん。

 そう心に言い聞かしていた。感情″を捨てれば、楽になれると思っていた。きっといつか報われると信じて――――

 「違うってわかってた…けどッ…」
 「お前は、ひとりじゃない。俺が、俺がいるだろ?
  一人で何でも背負い込むんじゃねぇ!俺が、聞いてやるから。
  な?」
 
 「どうして、そこまでッ……!」
 
 涙が溢れる。人前で泣いたのはいつぶりだろう。死のうとも思っていた私を助けてくれる『優しい人』

 「俺は、お前が付けたその傷!絶対許さねぇ!!!
  お前の心を、洗い流してやる!!…覚悟しとけ」
 
 未流礪が安娜の腕の傷を指差す。リストカットした、傷だ。
 バレていた。と思った。どうして気づいたのだろう。
 
 「未流礪くん……」
 
 ひとりじゃない。ひとりじゃないんだ。

 頼っていい人が、ここに入るんだ。
 
 泣いてもいいんだ。笑ってもいいんだ。

 どうしてこんなことするの?と自問したこともあった。
 何か悪いことをしたのかと不安にもなった。
 だが、思いつく節がない。
 それは、勘違いなのか。それとも、
 答えは見つからなかった。
 何もわからなかった。
 わかるはずがないだろう。知っているはずがないのだから。
 些細なことで始まる。『いじめ』
 終わりはない。始まりはある。endは見つからない。
 心が、痛かった。さっきまで友達だった人との決別。
 どうして。どうして、何を聞いても答えてくれない。
 母には相談できない。気づいてくれやしない。
 少しでもいい。心配して欲しいと願った。だが、意味はなさなかった。
 そんな自分が愚かになった。馬鹿らしく思えた。
 そんな日々を過ごすうちに、感情がなくなった。
 今まで笑っていたものを見ても笑えない。
 楽しいと思えない。
 これが当たり前なのだと心に言い聞かした。
 きっと私を見てくれる人がいるのだろうと、探し求めていた。
 意味はないかもしれないが、探していた。求めていた。
 欲しかった。友達が。何もかも吐き出してしまいたかった。
 自由になりたかった。
 開放感に浸りたかった。
 何もかも捨てて何処かへ行きたいと思った。
 死んだほうが楽になるかもしれないと思った。
 リストカットはそこからだった。
 切って切って切って…どれだけやっても止まらなかった。
 日に日に傷は増えていった。痛みは倍増していった。
 だが、それが嬉しかった。
 いつか死ねるだろうと思ったから。
 死にたいと何度思ったことか。
 死んで楽になりたい。
 そう思って生きてきた。
 死んだら楽になれると信じていた。

 「そんなことないぞ」
 
 未流礪くんは真実を教えてくれた。

 太陽みたいな人だった。

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