大人オリジナル小説
- リストカットとイジメ。・・・やめて
- 日時: 2012/06/20 21:12
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc
はじめまして。冬ノ華 神ノ音と申すものです。
この板で初めて書かして頂きます。
至らないところがおアリだと思います。おおありです。
だから、気兼ねなく言って欲しいです!
注意
・中傷・荒らしはおやめください。
・批判は受け付けますが、あまりひどいものはおやめください。
・私はガラスです。扱い方にご注意を。
・私のことが嫌いという方は今すぐ回れ右で。
コメントお友達待っています!
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- Re: リストカットとイジメ。・・・やめて ( No.1 )
- 日時: 2012/06/20 21:24
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc
1話 荒んだ心
「またやっちゃった・・・」
右腕にできた無数の傷。これは自分で傷つけた傷。いわば「リストカット」である。この少女、新羅 安娜(あらい あんな)はリストカット中毒なのである。
やめたくてもやめられない。そしてできる無数の傷。
何を思ってこれをしているのか。それは自分でもわからなかった。
言えば、「早く死にたい」という自殺願望であろう。
自分には自殺をする勇気さえありゃしない。だから、こうしていればいつか死ぬかもしれない。
そう思っているのかもしれない。
安娜は、イジメを受けている。中学に入ってからずっと。これで2年目である。クラスが変わっても同じ。イジメは終わらない。
生きている価値等ないのだろう。諦めている。誰も助けてはくれない。
死にたい。死にたい。死にたい。
「もう嫌だよおお!!・・・誰か助けて」
部屋にこもり、一人でそう嘆く。だが、それは母親にも誰にも届かない。母親はいつも仕事の出かけていていない。
だから気づくこともないのだ。
そして、また悪夢の時間がやってくる―――――。
「マジキモいんだけどお」
「早く死ねよ」
「学校くんなって!」
「聞いてんのかよおい!!」
いつも耳のする同じ言葉。罵られるのも慣れてしまった。
汚い机。落書きがされている。水に浸けられ、濡れた上履き。
慣れ。もう慣れた。でも嫌だ。どうしてこんなこと――――!
「おい!聞いてんのかよ?ブスがッ!!」
髪を引っ張られる。「うっ・・・」とうめき声を上げる。それを見てあいつらはまた嗤う。
「もっとしてやれ!」
「やれやれー!!」
髪を引っ張られ、殴られ、倒れる。だが、終わらない。
教科書はなくなり、友達は消えた。
涙が溢れ、なく以外の感情はなくなった。いつから笑わなくなったのだろう?それすらもわからない。
もう嫌だ。助けて助けて嫌だよ!
「いやああああああああああああああああああああ!!!!」
叫んでも終わらないよ。残念だね。
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