大人オリジナル小説

毒林檎と人間。
日時: 2013/01/08 23:42
名前: りむ



■挨拶

クリック有り難う御座います!別館初心者の者です。今回、( いやマジで ) 掲載させて頂くのは、「虐め」や「リストカット」或いは「ストーカー」なんて言った問題を題材にしていこうと思います。
(いやマジで)社会問題系は初投稿なんで頑張りますよ、更新停滞しないように。

■注意とか
荒し中傷は止めてください。泣きます。え、ああハイ。引かないでッ ((
更新は亀と100m走したら余裕で敗北するペースなのかも。
文才という神の器は手に入っていない。ココ重要。ああ欲しいな、文才。

■お客様

コメント大歓迎です。うぬ(`・ω・´)

■目次
 第一章@毒林檎と私。
………Page1 




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Re: 毒林檎と人間。 ( No.5 )
日時: 2012/11/14 23:05
名前: りむ





「ねぇ、桜樹さん。ちょっと来てくれないかしら」
「えっ…………? 」

私、桜樹 叶は弱い人間だ。でも、人間って何だろう。私には分からない。
今そこにいる子たちは、人間なのかな。
そんな冗談めいた考えを頭に浮かべる。でも、そうだな。

(どうしよう………)

私は教室を見回した。彼女を探しているのだ。私を守ってくれる、優しい林檎を。
しかし、幾ら目で追っても林檎は居なかった。

「あー、紅さん? お手洗いに行って来るって、さっき出てったわよぉ」

私はそいつを睨む。恨みがあるわけではない。ただ、睨む。
嫌だ。この子の金色に染められたウェーブの髪。身体中から匂う香水の香り。強調されるようにボタンが開かれた胸元。
全部…………嫌い。

「でもっ! 」
「あっれぇ? もしかしてアレっしょぉ? 林檎だけが私のトモダチなのぉって奴ぅ。絆とか、ダサいんだよねぇ」

嫌味のように笑う。嫌だ。今すぐ、消えて。林檎を、バカにしないで。
絆がダサい? それは、貴女が絆を知らないだけでしょ?

言いたい事は山ほどある。
でも私は、口に出来ない。

「ごめんなさい…………」

     い じ め 。

それをやって、貴女に何のメリットがあるのでしょうか。
教室内は氷ってる。皆、悪魔だ。
私を見て微笑んでくれる人なんて居ない。
痛いよ。心も、痛めつけられた体も。全部が。


「っアンタ、それしか言えねぇのかよぉ!!? 」

一際大きく、恐ろしい声だった。
降り下ろされる拳を、避ける事は簡単だ。
でも、避けちゃいけない。もっと挑発してしまう。

そうだ、一度だけ。
一度だけ、やられればいいの。そうすれば後は、林檎が助けてくれる。



………………ガツンっ!!





「 」


あれ? 今、なんて言ったのかな?
自分が発した言葉のはずなのに、耳は捉えていなかった。


でももう、何でもいいや。

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