大人オリジナル小説
- 虐め復讐代行屋
- 日時: 2013/03/21 18:37
- 名前: 小夜子 ◆TnvMAK6A4.
はじめまして小夜子と申します
私の書く、虐め復讐代行屋は名前の通り、
虐めと復讐が主な内容です
それらの内容が苦手な方はお気をつけ下さい
それでは、不規則な更新になりますが、
よろしくお願いしますm(_ _)m
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
- Re: 虐め復讐代行屋 ( No.5 )
- 日時: 2013/03/23 12:06
- 名前: 小夜子 ◆TnvMAK6A4.
〜桜花視点〜
お決まりの質問責めにうんざりしていると、後方から視線を感じる。
見ると旭と目があった。
目の前には、ターゲットの相川姫華。
助けを求めているのが、視線だけでわかる。
しかし、旭の仕事は姫華の気を引き、情報を引き出すこと。
ここは耐えてもらわないと…………
ふと、隣を見る。
無表情で青い顔をしている女子生徒。
今回の被害者、橋野美優。
彼女の机には傷がラクガキがついている。
『消えろ』『ブス』『犯罪者』……
さらにはカッターらしきものでつけた傷もある。
犯罪者はあなたたちでしょう?
私は目の前で下らない質問を繰り返すクラスメートに、心の中で呟く。
「……ねぇ、あなた橋野さん?だったかしら。」
私がいきなり話しかけると、美優は
びくりと肩を震わせる。
それに気づかないふりをしてさらに
話しかけようとする……だが、
「ちょっと!椿さん!橋野なんかに
話しかけちゃダメよ!」
一人のロングヘアーの女子生徒が私の机の上に乗り出すようにして言う。
キョトンとした顔をつくって、
「どうして?」
と、私が聞くとその隣にいた緩い
ややつり目のキツそうな女子がいきりたって話し始めた。
「橋野はね、最低最悪なの!姫華ちゃんに嫉妬して、姫華ちゃんのこと虐めたのよ!」
つり目の少女の言葉を聞き、私は姫華の方を見る。
姫華は美優の方を、怯えた様子でみている。
そんな姫華を見て、他のクラスメート達も口々に美優の悪口を言い始めた。
「本当に最悪な女だ!姫華にマネージャーの仕事押し付けて!」
「ロッカーの中身みんなダメにしていたわ!姫華ちゃんのジャージまで
切り裂いて!」
「それだけじゃない!姫華ちゃんに
暴力まで振るって……」
「ちょっと待って。」
その悪口を止めたのは、傍観していた天音だった。
「それは全て事実?橋野さんが相川さんを虐めていたって誰か見た?」
冷たい口調の天音に、ロングヘアーの女子が詰め寄る。
「姫華ちゃんが話してくれたのよ!?鈴野さん信じないの!?」
天音と私は思わず目を合わせて、ため息をつく。
「信じる信じないも、私たち今さっきこのクラスに来たのよ?橋野さんも相川さんも今会ったの。どうしようもないでしょ?」
淡々と話す天音。
普段とは違う様子に思わず見入ってしまう。
すると……
「もぅ……みんなぁやめてよぅ…_」
語尾を伸ばした甘ったるい声。
吐き気がする。
嫌々再度姫華をみる。泣き顔。
吐き気が倍増しそう。
化粧を崩しながら、姫華は続ける。
「美優ちゃんだってぇ、本当はいい子なんだよぉ?私がぁ、ダメだからぁ美優ちゃんがぁ、私のことぉ……」
ここまで言うと泣き出した。
あー…気持ち悪い。
あと、語尾を伸ばして話すからスローペースだし。イライラする……
旭の顔が大変。今にももどしそうな顔をしている。
袋、あげようかな?
「姫華!もういいよ。姫華が悪くないのはみんな知っているからさ。三人だって、そのうちお前が悪くないって信じてくれるさ。」
旭の隣の……駒野……だったっけ?
が、懸命に姫華を慰めてる。
信じる?
姫華を?
とんでもない。
でも、まあいいや。
まだ味わってなさい。
エセナイト気分をね。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12