大人オリジナル小説
- 心霊研究部の実験台は……。
- 日時: 2013/10/12 12:11
- 名前: 雪華 & 凰 ◆ExGQrDul2E
はじめまして。または、こんにちは。
雪華、そして、凰(元・琴)です。
今回は、二人で協力してこの小説を執筆することになりました。
拙い文章になるかと思いますが、ぜひよろしくお願いします。
ちなみに、感想、アドバイスは感激します。ですが、荒らし行為は控えてくださいませ。更新は遅いと思われますが、読んでくださる方は、ぜひお願いしますっ。
【目次】
{挨拶}
凰 >>1
雪華 >>5
{本編}
登場人物紹介 >>4
プロローグ >>6
一話(雪華) >>7
二話(雪華) >>8
【記念日】
10/11 スレ建立
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- Re: 心霊研究部の実験台は……。 ( No.10 )
- 日時: 2013/10/12 17:41
- 名前: 凰 ◆ExGQrDul2E
- 参照: http://頼まれたので、第三話☆
【第3話@舞】
田代の声が妙に遠くに聞こえる。
怖い、思い出したくないのに……。昔の嫌な思い出が蘇る。
いじめられていた私の過去。
誰にもばれたくなかったし、思い出したくもなかった。
「お前……」
田代がちらっと私をみた。そして、少し目が鋭く光った気がした。その後、田代は特になにも言わずに他の人の名前を呼んでいった。
田代の声が、私は怖くて怖くて……逃げ出したくてたまらなかった。
私は、手に持っていたシャープペンシルをノックする。沢山芯を出してから、また芯を戻す。それを繰り返して、怖さを紛らわせていた。
「おい、なにやってるんだ、朝霧」
その行為を不審に思ったのか、田代が私を注意した。
「ごめんなさい……」
早速、田代は私に目を付けたのだ。
怖い、もう嫌だよ。
「もういい。 後で、職員室に来なさい」
[職員室に来なさい]。
それって絶対、……もう考えたくないから、やめよう。
虚ろな目で黒板を見上げた。
簡単な数式が並べられている。
どうやら、基礎的な数式の勉強をしているらしかった。
その数式を、真っ白なノートに写していく。
手が震えていて、字がゆがむ。
なんども消して、書いて、消して、書いて……。
田代の声を聞きたくなくて、必死に気を紛らわせた。
その結果、すごく遅い時が流れてやっと授業が終わった。
一時間めは無事終了してくれた。
だけど、問題はそれから。
職員室にいかないといけない……。
手を握りしめる。
私は決めた。[職員室にはいかない]と。
人の目のつかない所でいじめられるなら、人がいる所でいれば多分いじめられない。
しかも、成田さんもいるし……この教室なら大丈夫。
私は、自分にそう言い聞かせて、一度立った席にまた座った。
ノートに「大丈夫」と書いてみる。
今度は、字が歪まずに書くことができた。
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