大人オリジナル小説
- 恋舞う夜 【モデルをいじめてみる。殺ってみる。】
- 日時: 2014/02/11 17:15
- 名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq.
消える
1秒
たった1秒の出来事で
恋の実が
――ボトッ
と落ちる
手を緩めるだけで 消えていく
あたしの恋、また 消えていく
羽ばたいて 一緒になる前に 消えていく
今度こそ…
消えないで――――――
もう二度と 泣きたくないから
もう二度と 悲しい思いしたくないから
たとえ 失っても
あたしの胸にだけ 残ってればいいから
もう二度と 悲しい思いしたくないから
もう二度と 泣かないために
――――――
作者挨拶>>1
目次>>2
登場人物>>3
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
- Re: 恋舞う夜 【ファッションモデル…いじめ】 ( No.8 )
- 日時: 2014/02/13 20:14
- 名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq.
「…じゃあ 行ってくる」
いじめられていることは 絶対 言わない。
家族にはフツーに振り舞うようにしたし、双子だし通い合ってる気持ちがあるから、リクも わたしに対しても家族に対しても フツーに態度示してる。
「おねーちゃん いってらっしゃーい!頑張ってねぇー♪」
いつも元気ハッピーな来瞳は 楽しげにわたしに手を振る。
リクも 頷いている。ガンバレ とでも言いたそうにして。
リクに、栞奈の制服預けて、わたしは、駅まで向かう。
ここの家からは、紫苑駅に近くて そこから地下鉄にのって1時間で着く場所。それまでに2度乗り換えする。
お母さんは 毎回送り迎えできるわけじゃないし 何せうちは三人きょうだいだから、それなりに忙しい
「2番ホーム 月城行き 栄枝方面。黄色い線までお下がりください」
手短な音楽と女の人の声が流れる。
周りの目が、制服着てないのにコイツどこ行くんだ…というかんじだ。
乗り込む。
あ、すいてる。
思わず端っこに座った
―――――
…学校…
「えー、今日ルリ居ない系? つまんねーの」
ルリが居ないのを良いことにして、遥華が教室の真ん中を陣取って、取り巻きと意味ありげにしゃべっていた。
「もしかして いじめられて不登校になったとか?おもしろいわね」
「ほんとほんと」
誰も、クラスにルリの味方は居なかった。
「ほーら、陽奈 栞奈」
ぽーんと 教室の端っこに、ビラが舞い散った
さすがに 遥華たちの行動に、リクも目がつけられなかった。
他のクラスだから と言うことと リクは人気だから ということ。
「・・・いじめ、だいさく、せん」
カタコトの日本語で 陽奈がビラの内容を、栞奈に伝えた
「これ、から。クラス、ひとり、除者、いじめ、する。たー、げっと、は、ルリ。るり、 いじめる。」
「…陽奈、わかんない。ビラかして」
そう言われて、栞奈もビラを受け取る
「これから クラス一人を除者にし、いじめをする。今回のターゲットは、漆雫瑠璃で、ルリが限界に至るまで いじめをする。期限はない。しっかり協力してくれた者には、報酬を与える。そして ターゲット除外枠に居れる。ターゲットじゃなくなった者は、それからは仲良くターゲットをいじめなくてはならない」
――etc…
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15