大人オリジナル小説

恋舞う夜 【モデルをいじめてみる。殺ってみる。】
日時: 2014/02/11 17:15
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq.

消える

1秒
たった1秒の出来事で

恋の実が 

――ボトッ
と落ちる

手を緩めるだけで 消えていく
あたしの恋、また 消えていく


羽ばたいて 一緒になる前に 消えていく
今度こそ…
消えないで――――――

もう二度と 泣きたくないから
もう二度と 悲しい思いしたくないから

たとえ 失っても

あたしの胸にだけ 残ってればいいから
もう二度と 悲しい思いしたくないから

もう二度と 泣かないために
――――――
作者挨拶>>1

目次>>2

登場人物>>3

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Re: 恋舞う夜 【ファッションモデル…いじめ】 ( No.7 )
日時: 2014/02/13 20:12
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq.

他のクラスの幼馴染と双子の兄のリクと、中学校に登校。
今日も、モデルのお仕事ないから 来れるんだよね

「おはよ」

「あ、ルリ おはよ」
仲良しの栞奈と陽奈と学校の玄関で会った。

でも いつもならここで だべるところを、ふたりは背を向けて 階段を上がってく。

「? 変なの」
変な気分で靴箱を開ける…と。

バサバサ・・ッ

渇いた音を立てて、何個もの手紙が落ちてくる。

いつものラブレター的なものかな。と クシャっと丸めようとするが、後ろからの鋭い視線に、何ともなく中を開く。

「なにこれ…」
シューズも汚されていた。

「…なんで」
手紙というより紙切れというべきであろう 自分が出ているファッション雑誌をびりびりに破いたもの・・すなわちゴミや、

バーカ

アホ

死ね

消えろ

邪魔

などの言葉が 紙切れそれぞれに書き込まれていた。

それら全てを、グシャッとひとつにまとめると、後方を見た

靴箱の片隅に、見てくれとばかりに クスクスわたしを見て笑う。こに、クラスの派手なグループがある。江野沢遥華というお嬢様。と、その取り巻きだった。
それらがクスクスと笑っている。

わたしを除者にしているのだ。


なんでって…?


「モデル」だから

特別だから


とりあいず、反発はせずに、江野沢遥華だけを一瞥し、自分も階段をあがる。
どうせ 栞奈も陽奈も、仲良くするなとでも 言われているのだろう。
噂は広まり きっとリクの耳にも入る。

そして 広く皆わたしを嫌い、わたしだけを外れにする。

大体 解る気がする。

でも…どう 行動すればいいのか。

(どうすればいいんだろ…?)
こんなの初めてなルリには 訳が分からなかった。

別になんもないだろ。そんな気持ちだった。
何も起きない

明日になれば きっと 良い日だから

――
「なんで、此処にも・・」
また 教室の片隅で クスクス耳打ちしている人たちが居る。

机の中にまで 紙が入っていて。
それらの内容は見てないからわからないけれど 同じようなものだと思えた。
明らかに嫉妬としか思えない

軽く椅子を蹴飛ばして座る。

「おはよう」
横から ちょっと鋭い目線が飛んできて すぐに紙をクシャっと丸めた

「お、おはよう」
とりあいず鞄に全部突っ込み にっこり。

(…これ  このままどうなるんだろう)

明日と明後日は、幸いモデルのお仕事があるので 学校に来ない。

でも 長期休日なんてないに限るので、これからしばらく学校に行かなくてはならなくて。

(…どうすれば)
寂しい気持ちと 孤独感に 胸が波打つ

何されるんだろう 自分が何をしたんだろう

わけがわからなくて 涙が滲みそうになって、目をパチパチして抑える。
泣いたら負け

助けを求めたら負け

解ってるから。

教科書で隠して 唇を引き結んだ。
―――
ランチタイム

リクには、ひとりで居ることを知られたくないし、いつも風邪をひいてもつらい状態でも ギリギリまで我慢するわたしだから 弱音は吐かない。

その故、陽奈と栞奈は、二人で 食べに行ってしまったので、わたしは 誰にも見つからないような場所で、お弁当を開いた。

「今日は ご飯か」
うめぼしが チョコンと乗っていた。

「あ、るーりちゃん。」
木陰から、声をかけられて、瞬時にその方向を見た。

「…」
名前は出てこないが、知っている人だった。
男子からの人気が高そうな美人顔で、髪はゆるりとパーマがかかっている 可愛い子だった。

名前さえもわからないので 無視していると、

「私、名前はモ「モモ!行くよ!!」
そのままその子は 引っ張られていく。

「私、モモ!よろしくねぇ〜♪」
…ほかのクラス。

鳥合図 頷いておく。

モモ…。

モモちゃん か。

覚えておくことにして、唐揚げに手を付けた。


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