大人オリジナル小説

【オリキャラ】自傷少女と愛情表現。【募集中】
日時: 2014/02/22 13:34
名前: 妖夢

私は玩具に手を差し伸べた。
私の手を掴もうとした瞬間、私は素早くその手を引っ込めて自慢のロングストレートをはらった。
案の定、派手にこけている玩具の手を掴むと、グイッと引っ張った。

「最近、冬月さんの様子がおかしいようだけど。本人は自分を玩具と言っているわ」

先生がじっくり私達の顔を見渡す。
愛情表現をしていない人も、してる人も、緊張で固まる。
私を除いては…ね。

「・・・また貴方達なの?」
「さあ、どうでしょう?先生だって私の財力が怖くなることでしょうね」
「何が言いたいの、蝶乃さん」
「そうですね。簡単にまとめれば、これはいじめではないということです」

そう言った瞬間、冷たい目でこっちを睨む玩具と、意味がわからないと言った顔で見る先生の顔。
私のアイスブルーの瞳が、玩具を捉えると、玩具は唇を噛み締めた。

「よくお聞きなさいな。これはいじめではなく、教育と愛情表現なんですよ」



【目次】

>>0…プロローグ

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Re: 【オリキャラ】自傷少女と愛情表現。【募集中】 ( No.11 )
日時: 2014/02/23 11:08
名前: 妖夢

ルシファー様
ハイ…。そうなんです。
刹那はお母さん似なんですねw
____________________________________
第六話『母と私と絶望と』 side刹那

「ただいま〜」

家に帰ると、私のお母さんは料理を作っていた。
冷たく言い放たれたあの言葉を忘れてしまいそうなほど暖かい幸せ。

「おかえり、刹那」

台所から声がする。靴を抜いで家に上がると、時計はもうそろそろ七時を示そうとしていた。
今日もこの時間帯くらいか。今日はお母さんに何て言おうか。
お母さんに嘘をつくのも、もう私の日課になってきている。
考えることさえ苦じゃない。もう当たり前だ。

「刹那、最近帰りが遅いみたいだけど何かあった?」
「ううん。友達の妹が誕生日で。妹の誕生日プレゼントを一緒に選びに行ってたの」
「へぇ。やっぱり刹那は優しいのね」

お母さんがそう言って笑うと、嘘を吐く(つく)事が悲しくなる。
私が人気者で、素直だったら、知っててお母さんを傷つける様な事しなくていいのに。

「お母さん。あのね・・・」
「ん?なぁに?」

にっこりと笑って返事をするお母さん。

「ううん。なんでもないよ」
「そう?」
「私、着替えてくるね」

ねぇ、ビアンカ?
貴方だって何もかも壊してるよ。

優しく笑ってくれる母と。




幸せな家庭に生まれた私と。




希望をなくした絶望だらけの私の心と。




笑顔、幸せ、心。
全部、貴方は壊したんだ。



私じゃなくて、ビアンカが。

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