大人オリジナル小説
- 【オリキャラ】自傷少女と愛情表現。【募集中】
- 日時: 2014/02/22 13:34
- 名前: 妖夢
私は玩具に手を差し伸べた。
私の手を掴もうとした瞬間、私は素早くその手を引っ込めて自慢のロングストレートをはらった。
案の定、派手にこけている玩具の手を掴むと、グイッと引っ張った。
「最近、冬月さんの様子がおかしいようだけど。本人は自分を玩具と言っているわ」
先生がじっくり私達の顔を見渡す。
愛情表現をしていない人も、してる人も、緊張で固まる。
私を除いては…ね。
「・・・また貴方達なの?」
「さあ、どうでしょう?先生だって私の財力が怖くなることでしょうね」
「何が言いたいの、蝶乃さん」
「そうですね。簡単にまとめれば、これはいじめではないということです」
そう言った瞬間、冷たい目でこっちを睨む玩具と、意味がわからないと言った顔で見る先生の顔。
私のアイスブルーの瞳が、玩具を捉えると、玩具は唇を噛み締めた。
「よくお聞きなさいな。これはいじめではなく、教育と愛情表現なんですよ」
【目次】
>>0…プロローグ
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- Re: 自傷少女と愛情表現。 ( No.4 )
- 日時: 2014/02/21 18:07
- 名前: 妖夢
第三話『裏切りの始まり』 side櫂
俺の家族は誰も俺を愛さない。
愛してくれる家族なんて見たことがない。
そんな俺の前に現れた可愛らしい白猫は、最初は俺を見て威嚇していた。
でも、今は俺の本当の家族。動物と話せない俺は『なぁお』と言う白猫___マリの伝えたい事が今日もわからないけど。
会話が無くてもマリと居ると楽しい。本当に会話してる気分になる。
幼馴染のビアンカと陽向(ひなた)も居るから、俺は学校でも家でも幸せだった。
そんな幸せな日々でも、その日だけ来なければ___そう思う日々が一日ある。
その日は随分と快晴で、グラウンドでサッカーをする男子が居て、加わったモテモテ男子である陽向を見にくる為、ファンクラブの女子がキャーキャー騒ぐ。
俺は親友が幸せで嬉しかった。ビアンカも陽向を愛しそうな目で見つめる。
そのビアンカは呼び出され、俺はビアンカをいじめるグループの奴らに話しかけられた。
「お前のマリは俺等が預かってる」
いきなり話しかけられて驚いた。
そして、マリが預けられているという言葉に目を見開く。
「返して欲しいか?」
「当たり前だ。返せ。俺の大切な家族を」
「いいだろう。でも、条件があるんだよ。その話は驚くだろうなぁ」
「・・・受け入れるから言えよ」
「あぁ、本当にいいんだな。その条件は簡単だよ。
ビアンカを助けなければいい」
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