大人オリジナル小説
- 明日のないボクら
- 日時: 2014/04/23 12:52
- 名前: 46猫
明日のないボクら を書かせて貰います、46猫です!
初めてこういうの書きますが・・・
よろしく!
- Re: 明日のないボクら ( No.2 )
- 日時: 2014/04/23 13:17
- 名前: 46猫
「まだ?」
「団長遅いね。」
手術の団長。
ボクは黙って見送るんだ。
団長は早く死ぬ。
うらやましさでボクはいっぱいだった。
「自殺っていう手口もあるよ?」
「じさつ?」
「自分を自分で殺すんだって〜」
「へえ! いいアイデアじゃないか!」
「まあ、自殺をしたら地獄行きって聞いた。」
「う・・・」
地獄だけは行きたくない。
目を瞑り、深呼吸をした。
ー 死にたい。
楽になりたい。
そんな言葉が脳裏を駆け巡る。
いつ死ぬかわからないボクら。
いつ死んでもおかしくないボクら。
希望も、夢も、明日も、未来も。
ないんだ。
「し、失礼します・・・」
女だ。
この広い広いボクたちだけの空間に。
青いその瞳には悲しみがあるのだろうか。
「誰?」
舞は聞いた。
「えっと、希 といいます。」
「!?」
希?
望み団とおんなじ名前だ。
「へえ、ねえ、未来。ふさわしい名前だよね?」
「うん。 入ってもいいんじゃないの?」
「ああ。」
いつの間にか団長は立っていた。
手術が終わったんだ。
「結果は?」
「別に。 いつもとおんなじだよ。それよりあんた、どういう状況?」
「わ、私ですか?」
「ああ、そうだよ。」
「えっと、いつ、死ぬかわからない状況です。」
「・・・ほお。」
団長はにこ と微笑んだ。
いい条件だろう。
「ようこそ望み団へ。」
団長はそういった。
ボクらも歓迎しないと。
「われら望み団は、いつ死ぬかわからない状況の人たちの団です」
「あなたはちょうど、条件にそろってました・・・」
望みさんは、かわいい笑顔を見せた。
「ほんとツ!? うれしいな、仲間がいて!」
喜んでくれたんだ。
死ぬかわからないこの状況で。
そっか、死ぬ前にしたいことをしておかないと。
きっと、希さんは、友達(仲間が)がほしかったのだろう。
「俺は団長の夢。」
「あたしは舞!」
「ボクは未来です・・・」
「よろしくです!」
ちょっと、うれしかったかも。
さあ、ボクらの死をまとうよ。
明日もないボクら。